笹浪家住宅
Sasanami



 
国指定重要文化財 (平成4年1月21日指定)
北海道檜山郡上ノ国町字上ノ国236
建築年代/江戸期(19世紀前半)
用途区分/漁家・荒物小間物販売・海産業・名主
指定範囲/主屋・土蔵・米蔵・文庫蔵
公開状況/公開

渡島半島の西岸、北前船の終着点の江差町南方に位置する上ノ国町は、北海道発祥の地と云われ、道内では最も長い歴史を紡ぐ場所である。特に上ノ国八幡宮が所在する一帯は、背後に中世の城址も残り、その中心地であったと推測されるが、当家はその参道脇に所在する漁家住宅である。初代の久右衛門は江戸中期の享保年間に能登国笹浪村から移住、その後に代を重ねるにつれ家産を増し、江戸末期には苗字帯刀、御目見得を免される程に成長する。明治初期には「全道中の漁家の旧家」と謳われた程の存在だったという。




 

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