奥行臼駅逓所
Okuyukiusa relay station



 
北海道指定文化財 (平成6年6月3日指定)
別海町指定文化財 (平成3年4月1日指定)
国指定史跡 (平成23年9月21日指定)
北海道野付郡別海町奥行15-12
建築年代/大正10年(1920)
用途区分/駅逓
指定範囲/主屋・倉庫・馬小屋
公開状況/公開 
現在では、別海町といえば牛乳の一大産地として知られる土地柄であるが、恐らく酪農が本格化する以前には、耕作に不向きな寒冷不毛の原野が拡がるのみであったに違いない。駅逓所は交通不便の地に物資の逓送や宿泊等に便宜を図るため道内各所に設けられた施設であるが、別海町内陸部の小集落であった奥行臼に駅逓所が設けられたのは、明治43年(1910)のことで、駅逓取扱人となった牧畜、薪炭業を営む山崎藤次郎が自宅を駅舎として始めたとのことである。旧国鉄奥行臼駅の跡地近くに3棟の倉庫、馬小屋と共に残る主屋は、北棟と中央棟、南棟から成り、駅逓所時代の大正10年(1920)に建てられた部分は北棟のみで、中央、南棟は駅逓制度廃止後の建築となる。駅逓所としては規模の大きな建物で、宿泊施設としては中廊下式の合理的な間取りを採用している。





 

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