中村家住宅
Nakamura



国指定重要文化財 (昭和46年12月28日指定)
北海道檜山郡江差町中歌町22
建築年代/明治22年(1889)
用途区分/商家(海産問屋・廻船業)
指定範囲/主屋・文庫倉・下ノ倉
公開状況/公開

北前船の終着湊として名高い江差の町は、藩政期には松前藩の商業都市として栄えた土地である。江差以北の物資は全て此処に集められ、また幕末に至っては鰊漁の隆盛により「江差の五月は江戸にもない」と謳われる程であった。当住宅は海産物問屋や廻船業を営んだ近江商人の大橋宇兵衛が建てたと伝えられる商家建築であったが、鰊漁が衰退した大正期に大橋家の支配人の地位にあった中村米吉が建物と営業を譲り受けたとのことである。海に向かって緩やかに傾斜する敷地に、一列に建物を段違いに配し、これを主屋の土間から続く通り庭で結ぶ様は妙である。





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