小納家住宅
Kona



北海道指定文化財 (昭和54年11月27日指定)
羽幌町指定文化財 (昭和52年12月19日指定)
北海道苫前郡羽幌町焼尻字東浜183
建築年代/明治33年(1900)
用途区分/漁業・商業(呉服、雑貨商・郵便局)
指定範囲/主屋
公開状況/公開 【焼尻郷土館】
道北の羽幌港から高速船で35分程の日本海に浮かぶ焼尻島に所在する商家建築である。住宅は船が到着する焼尻港を見下ろす高台に在り、鈍く銀色に光る亜鉛トタン葺の屋根に鉾状の屋根飾りを棟の両端に載せた洋風建築は一際に存在感を放っている。当家は石川県塩屋村(福井との県境付近)から明治17年に移住し、当初は海産物の買付や雑貨の販売を手掛ける程度であったが、後には松前藩の特権商人・栖原角兵衛から鰊漁場を譲り受け漁業に進出し、鰊漁場経営、郵便電信業務をも担ったという。離島における生活の便宜を一手に担った商家の在り様を、この建物は伝えてくれている。



 

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