五十嵐家住宅
Igarashi



 
無指定・公開
北海道北見市仁頃町301 (仁頃はっか公園内移築)
建築年代/昭和12年(1937)
用途区分/ハッカ仲買商
残像建物/主屋
公開状況/公開

昭和の中頃に学校教育を受けた者の多くは、北見と聞けば薄荷(ハッカ)を連想した。それ程までに北見の薄荷栽培は凄まじく、戦前には作付面積は2万haに及び世界生産量の7割を占めたという。しかし現在では大半が玉葱畑に置き換わり往時の見る影は全く無い。当住宅は北見市北郊の仁頃はっか公園内に移築された薄荷仲買商で大地主の五十嵐弥一の邸宅を昭和61年に移築保存したねのである。竣工までに3年の歳月を要したという住宅に薄荷と結び付く建築的要素は全く見当たらないが、全てが失われた今では、それ故に貴重な遺構なのであろう。



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