久末家住宅
Hisamatsu



上ノ国町指定文化財 (平成5年8月10日指定)
北海道檜山郡上ノ国町中須田913-1
建築年代/江戸末期(推定)
用途区分/農家
指定範囲/主屋
公開状況/非公開

渡島半島西岸の上ノ国町中心部から天の川に沿って3km程内陸に入った中須田集落に所在する農家建築である。由緒等については調査報告書にも記述がなく不明であるが、当屋敷の対面に文政7年(1824)創建の中須田稲荷神社が祀られていることから当地の草分け農家ではないかと思われる。住宅は茅葺の寄棟造で左手に土間を設け、右手床上部を正形四間取とする典型的な造作である。住宅についても江戸時代末期の建築と推定されるが、棟札・墨書等の具体的に年代を示す資料は発見されていない。現在でこそ周囲に田圃が広がるが、道内の本格的な稲作は明治中期以降のこと。往時の開拓農家は何を作っていたのであろうか。



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