紀伊風土記の丘
和歌山県和歌山市岩橋1411

旧柳川家住宅 国指定重要文化財 (昭和44年3月12日指定)
旧所在地・和歌山県海南市黒江6932 (昭和46年移築)










旧谷山家住宅 国指定重要文化財 (昭和44年3月12日指定)
旧所在地・和歌山県海草郡下津町塩津168 (昭和46年移築)











旧谷村家住宅 県指定文化財 (昭和44年4月23日指定)
旧所在地・和歌山県有田郡有田川町粟生927 (昭和45年移築)
蜜柑の産地として著名な有田地方にあって、東西を貫く有田川を上流に遡ること40kmの山間に所在した農家建築である。有田川を眼前に臨む河岸段丘上にわずかばかりの平地を求め、北面して建てられていた当家は桁行4間半、梁間4間の小規模な民家で、18世紀後半頃の建築と推定されている。
建物全体の印象としては、開口部が袖壁付きの引き戸形式となっている事や側壁を軒下から床下まで厚い土壁で完全に塗り込めた大壁造としている事などから側面の多くを土壁が占め、非常に古風な雰囲気となっている。また茅屋根が庇を設けず軒下まで一気に葺き下ろされていることも、その一助となっているようだ。
民家建築として未だ発展途上にあるような風情ではあるが、個人的には質朴な上品さを感じる良い建物と思っている。
但し、蛇足かもしれないが建物の復元にあたって疑問を感じていることがある。。それは移築前には建物表側に附属していた濡れ縁を取り払ったことである。これでは大戸口が建物前面より突き出た格好になってしまっており、通常少し奥まって設けられることの多い大戸口の姿から少し違和感を覚えるのだが、間違っているであろうか。
旧小早川家住宅 県指定文化財 (昭和44年4月23日指定)
旧所在地・和歌山県日高郡日高川町三佐274










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