大名墓
高松藩松平家
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高松藩120000石 法然寺(香川県高松市仏生山町) 霊芝寺(香川県志度町末) 高松・松平家は御三家水戸徳川家の初代頼房公の長子・頼重公に始まる親藩で、講談で有名な水戸光圀公は弟にあたる。 高松市の南郊に位置する法然寺は、古くから参詣人も多く、門前の町並も立派なものである。 二王門から一直線に伸びる石段を登りきった高台に松平家の墓所はある。 藩主の墓塔も含めておびただしい数の奥方や子供たちの墓塔が林立しており、一族の墓塔がこれほどまでに一箇所に集まっているのは珍しいのではないかと思う。 基本的には無縫塔と呼ばれる形の墓塔が中心で、特に初代・頼重公、3代・頼豊公の墓所は玉垣で囲まれ、規模も大きく立派なものである。 一方、2代・頼常公と9代・頼恕公は高松市の東方にある霊芝寺に神式の墓葬にて眠っておられる。境内裏手の山中に大規模に造営された墓所で法然寺のぎっしりと詰まった墓所とは異なり、広々とした敷地に各々が独立して区画されている。素晴らしい墓所である。 @法然寺本堂・広大な敷地に諸堂宇が現在に残る。未だに参詣者は多い。 A法然寺・松平家墓所内。無縫塔と呼ばれる墓塔が林立する。 B法然時・初代松平頼重公墓塔。石垣で基壇を築いた上に大規模な無縫塔が立つ。 C霊芝寺本堂・こちらは参詣人も少なくひっそりとしているが風情の良いお寺である。 D霊芝寺・2代松平頼常公墓所。山を切り開き3段に石垣を築いた立派なもの。 E霊芝寺・9代松平頼恕公墓所。まるで天皇家の墓所のような風情。 高松藩主松平家墓所は平成31年に国指定史跡に指定されました。 指定範囲は、高松市内の法然寺般若台墓所、さぬき市内の霊芝寺日内山墓所となります。 |