大名墓

丸亀藩京極家




 
丸亀藩51467石
玄要寺(香川県丸亀市)
日本一の石垣で有名な丸亀城の主である京極家は、近江国出身のため、歴代の大半の藩主は滋賀県の清滝寺に葬られている。唯一、6代藩主京極高朗公だけが地元丸亀の中心部に所在する玄要寺に墓所を持つ。玄要寺は昔の絵図などから藩主の菩提寺に相応しい大寺であったようだが、現在では道路の拡張や宅地化などで全く面影を残してはいない。本堂が建つ境内地の南に幼稚園があり、そこに隣接して土塀で囲まれた高朗公の墓所が1基だけ建つ。儒式の墓地で玉垣で囲まれた中に小さな円墳と墓塔が建つ。小藩ながら城の雄大さにおいては、大藩に引けをとらない当家であるが、墓所に関しては、ひっそりと慎ましやかである。




 

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