捨てちゃうぞ


「もう必要ない」そう思ったら、私はモノを捨てる方だ。

必要性を感じていたら、活躍してもらっている。

「忘れたまま」「おきざりにしたまま」この様なモノは

自分にとって、元々、不要だったのでしょうね。

でも、化粧品類は、感謝の念を入れて処分している。

ああ、この化粧水のお陰で、キレイな私を演出出来たの。

ありがとう。と。さて、今回は「捨てる」話題です。


その日のH子は、会社の燃えるゴミをまとめていた。

うう、やたらと重い・・・これは一体何だろう?

見ると、その物体は紙袋に入っている。

開けてみると、男性物の革靴である。

あれ?これって捨てていいのかな?

間違ってゴミ袋に混ぜたのかな?

それとも
誰かのイジワル?

まあ、いいか。本人に聞けばいいのだ。

それにしても、ゴミを種類ごとに

分けないといけないのでは?



本当に捨ててしまっていいのか?男性社員らに

この靴の持ち主を確認している。

どうやら靴を捨てたのは、ボスらしい。

ボスはH子に一言。

「あの靴ね。いらないよ。
欲しいなら、

H子さんに あ・げ・る・・」
である。

うぎゃ〜〜〜!!
誰が、欲しがるか〜!!

使い古しの革靴など、いらん!!H子はホンネを語る。

さらに、外野からの有難いお言葉が来る。

「その捨てる革靴ってね、ボスが
魚の目になって

歩きにくいと言っていた靴だよ」

魚の目が出来ると言うお墨付きなのか。


H子は、とりあえず、ゴミの分類を始めた。

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