女は占いが好き


女は基本的に占いが嫌いな人は

居ないと思う。


これは、世の女性が「福山」をキライと

言う人がいないのと匹敵すると思う。


きっと小学生の頃から

「占い」に興味を持つのではないかと思う。

子供が入りやすい「占い」とは

「星座占い」なのだ。

これは自分の星座が

なんなのか?

初めて知る事になる。

「私は9月3日生まれ。

ドラえもんと一緒の誕生日よ。

え〜と、私はおとめ座だって。

まあ、ドラえもんと私はおとめ座なのね」と

当時の私は思ったモノだ。(本当か?)

そして、好きな人も出来るお年頃だから


「あの人は何座かしら」と

目をキラキラさせて思うようになる。

この、10代になったかならないかの

第二次成長期目前の頃に

「星座占い」デビューが始まるのだ。


星座占いで、自分の性格の事を

読んだりすると

「当たっているかどうか分からないが

きっとそうなのだろう」と

思いこむようになる。

今思うと、その占いを読んで

「占い女」になっている自分に

酔っていたのだ。

「乙女座の私は

相性がいいのはおうし座と、やぎ座」と

言う事を知った。

言われてみると、仲良しの友達も


その星座だった。

・・・と、これも

思いこんでいたような気がする。

星座占いが、入りやすいジャンルなのは

雑誌の後ろに「今月の星座占い」が

書いてあった事が強いのかもしれない。

一般的にはその当時の

占いの雑誌「マイ バースデー」だった。

他にも私はマンガ本や

雑誌が好きだったので

後ろのページに載っている

「今週の占い」を真剣に読んでいた。

そして、10代から「星座占い」が

体に浸透してくるようになる。


星座占いの次に

私を夢中にさせたのは血液占いだった。

きっと、みんなそうだったと思う。

「私はA型。マジメで几帳面」と

勝手に思い込んでいたが

実はかなり大雑把と言う事が

大人になって判明した。

条件的には「乙女座のA型」って

いい感じなのだが

私は星座も血液型も似合ってないのが

残念である。


血液型は、「見た目で何型かな」と

思い、「血液型を当てる」ゲームが

私ら女子の間で流行った。

(・・と、私だけが思い込んでいた。)

「O型って顔している」と思った人は

何故か大きな体型の人を差していた。

(じゃあ、小さな人は?)

外見もそうだけど、性格的な事で

「明るいからB型?」と思える人も居た。

この「血液型当てクイズ」は

その後大人になっても何かと

話題になる事が多く、

さすが体の「血」になる物は

扱いが違うなあと思った。


中学生になり、好きな人が

心の中の80%を占める頃、

「星座占い。血液占い」だけでは

満足できない女に変わる。

私は、「あの人が好き」と思って

視線を送ると同時にした事。←

それは!「おまじない」である。



「好きな人の上靴を履いて

10歩歩くと両想いになれる」とか

「靴箱のネームプレートを

もらうと告白される」など。

オカルト(この頃からか?)友人らに

教えてもらったりする毎日。

そして、実践を繰り返す毎日。

私は幸運にも、おまじないが

効いたので、ここで終了した。

しかし、もっと深い所までハマっていた友人は

「白魔術」の本まで持っていた。

さらに「黒魔術」と言う、


真逆の怖いワールドも。

「紫魔術と言うのもあるんだよ」と

教えてもらった。

私の知らない世界をどうもありがとう。


そうそう。昔「コックリさん」もあったよね。

あれって本当に憑りつかれたりするから

禁止になった。。って私ら子供の頃

新聞に載ったような記憶がある。

「コックリさん」は怖いけど

「キューピットさん」は大丈夫とか。

結局、同じなのでは?と思ったけど。

あれも本当に勝手に5円玉に置いた指が

動いて怖いよね。

こっちはちょっとオカルトだね。



話を戻しますね。

「おまじない」や「ジンクス」は

まだまだあった。

「ストローのビニールに

結び目を10個作れたら

両想いになれる」と言うのがあり

みんな給食の時間になると

一生懸命、牛乳のストローの

ビニールで結び目を作っている。

目が真剣!

しかし、これで両想いになれたと言う

報告は私は聞いた事がなかった。



その後も、「占い」や「ジンクス」の

世界にどっぷり浸かった私。

高校時代は「夢占い」にハマる。

「夢日記」のノートまで用意した。

そして見た夢を記録する。

これも日課になると

面白くて仕方なかった。

「黒い服を着た夢は

いい事がある」と書いてあって

現実にはどんないい事があったか

チェックするのが楽しかった。

「具体的にどんな事」と言うのは

夢占いには書いてないけど

「あ!このアイスをもらった事が

いい事だったんだ」と

自分なりに解釈をしたりする。

この夢占いが外れていると、

また手を替え、品を替え

「違う夢」でサインを送るのを知った。



そして、「夢占い」の後に来た物が

「タロット占い」だった。

仲良し友達がやっていた事もあり

良い影響を受けたのが大きかったな。

タロットは、「星座占い」や

「血液占い」よりも覚える事が一杯だった。

78枚のカードの、

正位置と逆位置の事。

さらに人物カードの読みも加わり。

様々な運について、どう読んだらいいか

難しい!と思った。


だけど、興味深かったので

面白く学んだ。

教えてくれる姉さんも居た。



こうして振り返ってみると

占いをするベースには

いくつになっても

恋心が付きものなんだなと思った。

そして、その恋心がきっかけで

今、自分の趣味がここまで来たのかと。

仕事運や金運、健康運など

勿論他の運についても考えたり

悩んだりして、答えを見つけたいのだと。

生きていると、時には彷徨う事もあるわよね。


年齢を重ねる程、占いも

話の内容も深くなってきて

純粋に「占い」が楽しめなくなる?


だって、もう「占い」じゃないんだもん。

「人生相談」になっていくんだもん。


何かにすがりたい!

誰か答えを教えて!

・・・と、思うけど

結局相談しても、答えを出すのは自分。


何をどう生きても、「自分らしく」としか

答えは出ないのだろうな。