占いが好き


私は占い全般が好きです。

オカルトも好きだし、おまじないも好き。

ジンクスもサインも好き。

目に見えない世界も好き。

小学生の女の子が興味を持つモノが

大人になった今でも好きになっている。

きっと私だけじゃないと思う。


中学時代は「両想いになれる

おまじない」と言うような事を

信じていた。

好きな人の靴箱に

貼ってあるネームプレートを
盗んで

無事に持ち帰れたら彼女になれる!とか。

↑なんで盗まないとダメなのか?

初めから本人に断ったら?いや

そう言う問題じゃないか。

あとは、「プロミスリング」と言うのもあった。

3色くらいの糸で編んで、

手首に飾っておくの。

これはブレスレットが

安っぽく糸で作られたモノ。


私は作れなかった(面倒に思えた)けど

本気で作っている友達は結構いた。

その念のこもった(訂正!思いの入った

完成したと言うプロミスリングを
50円払って

もらった。

青と水色と白の

夏の空のようなカラーをしたリングだった。

「このリングが自然と壊れたら

願いが叶うんだよ」と言われた。

へえ〜そうなんだ。

みんなそう信じて左の手首に色とりどりの

プロミスリングを付けていた。

中には、黒ずんでしまったリングを

している人もいた。

もう、そこまで黒くなっていると

執念が見え隠れする。

そうなる前にさっさと願いが叶ってほしい。

すると、私は次の日にリングが

自然と外れた。

気が付いたら、廊下に落ちた。

「わああ!両想いになれるね!」


一緒にいた友達がそう言ってくれた。

「うん!こんなに早くお願い叶うんだね!」

その時は純粋に願いが叶うサインと

受け止めた。
さすが中学生。

今思うと、
作りが甘かったのではないか?

でもそんな事は
気にも留めない中学生。

おなじないが効く!それしか頭にない

能天気な中学生。
(←今と変わってね〜)

だけど、そのおかげなのか

本当に願いが叶った。

「おまじない」が好きになったのは

それがきっかけです。



そして、「おなじない」から

「占い」に移行したのは

高校生の頃だったと思う。

好きだった彼に振られて、

悲しみの中に居た時

いつもいつも夢に彼が出てきた。

寝ても覚めても好きで好きで

そんなに好きで暇だったのだと思う。

暇な上に、恋愛問題と言うのは

いつでもどこでも良い方向へ

解釈したくなる。

なんというプラス思考。

私の夢に何度も出てくるなんて!

「これは私に復活を

願っているサイン!?」などと

勝手に良い方向へ解釈。

でも現実はそんな事はなく、


毎晩彼が夢に出てきたのは

私の願望と言うのが

現れたに過ぎなかった。

本当に「私の一番の夢」であった。

夢にまで見た淡い夢でもあった。


現実で満たされない思いが

気持ちの(心の)バランスを保とうとして

夢で叶えてくれるらしい。

そうする事で、現実の辛さを

半減できるみたい。

期待すればするほど、

ガッカリするでしょ。

だから、現実のガッカリ度は

本来のガッカリの半分なんだって。

人間ってすごいね。

そんな機能を持っているんなんてね。

そして失恋をきっかけに

私は夢占いにハマった。

夢の解釈も、未来を予期しているモノと

今の自分の心境を表しているモノが

あるのを知った。

そして、夢ノートを付けて、

現実と見合わせて行くと

見た夢の有効期限が

2週間であった事が判明した。

でも、全部が全部当たるとも

限らないのも分かった。

ただ、ずっとノートを付けていると

自分のパターンと言うのがあるのに

気付いた。


真っ赤なモノの夢をみると

だいたい女の事情になる事も分かった。

黒の服を着ている友達が出てきて

いい事がある夢と知ったら

その後、本当に良い事があった。

だけど、一番知りたい事は

未来に出てこなかった。

私から離れた彼が再び

私に戻ってくると言うような事が

サインとして出てくる事はなかった。

そして月日は流れ、その恋は


自分の中でも終了した。

ただ、夢占いは面白いけど

「こうなりたい!」と言う願いを

叶えてもらえるものではないのだね。


私の中で、どこか区切りが着いた。


18〜9歳になった。

社会人になって、仲良しのN子が

タロット占いを始めていた。

N子は、私の幼馴染で

今思うと私以上に「おまじない」や

占いが好きな女性のだ。

彼女の場合、
「おまじない」レベルが

進歩して「白魔術」にまで発展していた。


黒魔術と、紫魔術と言うのもあるらしく

その本を見せてもらったが

私には向かなかった。ただN子は

他の分野にも手を出していた。

それは!タロット占いであった。

噂では「一番良く当たる占い」と聞いていた。

当時、「魔女の部屋」と言うタロット占いの

お店があって、私も高校時代2〜3回

見てもらった事があった。

もちろんN子も行った事があった。

だけど、N子は占ってもらう立場から

占う側になるなんて凄い!

もちろん、プロではないけど

タロットカードを読めると言う事だけでも

すごい神秘的な世界に居る人!と

思えてしまったのだ。


何も知らなかった私は

「噂では、タロットカードって悪いカード

あるでしょ!?そういうカードを1枚でも

失くしたりすると、悪い事

起こるって聞いたよ!?」

と、言った。すると

「そんな事はない。デタラメ。」と言われた。

もう、
その発する言葉すら

占い師のお告げのように聞こえてしまう。

オカルトマジックである。

「そうなんだ〜。

じゃあ怖いワケじゃないのね!

↑むしろ怖いのは「黒魔術」の方じゃないか?

「ねえN子!私の事も占って〜!」と言った。

するとN子はためらいながら私の目を

真っ直ぐに見て言った。

「悪いカードが出たらアドバイス出来ないから

貸すから自分でやってみて」と。

そしてタロットカード&解説書を

貸してくれると言う。

N子はなんのためらいもなく

「はい、どうぞ!」と笑顔で私に差し出す。

思わぬ所で私は

タロットカードを手にした。


さっそく家に帰ってじっくりと

この未知の世界を開いてみた。

初めてじっくりみたカードのイラストは

オカルトカラーいっぱいに見えた。

人だけが描いてあるのではなく

太陽だったり、月だったり

なんだか見ていると面白い。

大アルカナと呼ばれているカードは

全てカラフルな色だった。

小アルカナと呼ばれるカードは

白黒だった。

初心者は全て78枚のカードを

覚えるのに苦労するだろうから

カラフルな22枚のカードから

始めよう!と思った。

何度も色んなカードを

じっくりと見て見た。


この日本じゃない雰囲気の

カードの登場人物がなんとなく好きだ。

見ていると、中世ヨーロッパみたい。

わああ!なんかワクワクしてくる。

ちょっと怖いカードもあるけど

なんか色とりどりで綺麗だなあ。

それがきっかけで私は

タロットが好きになった。

こうして私もN子のように

タロットワールドに入り込んだ。


まずは、ムード作りからしようと

電気を消して、赤と緑の信号風のライト

(当時弟がプレゼントされたライトがあった)を

貸してもらう事にした。

オカルトっぽく黒のベールでも

頭からかぶってみようかなどと

形から入ろうとしていた。

やっぱり10代女子の感覚である。