ユニコーン立ち見!


「やっぱり、私らの世代の人しかいないね!」

誰もがそう思ったのではないだろうか。

チケットがなかなか取れなかったユニコーンのライブ。

私ら女4名は立ち見だった。

10年来の付き合いの
晴○さんと、

高校時代の先輩&支店別の
Mさんと、かわいいMM

ワクワクしながら赤い幕が上がるのを待っていた。

係員に誘導された場所は、
1階の後ろ側だった。

私らは立ち見の2列目。

前の人のアタマを避ければ見える。

この場所はステージからなかなか近い。


会場は始まる前から熱気に満ちていた。

空気がなんかホコリっぽい。

見渡すと、みんな半そでを着ている。

私らも、カーデの中は半そでだ。

時間になって、幕が上がると、一気に観客が騒ぎ出す。

1〜3階の人がみんな立ち上がった。1階の人たちが立ち上がると

私らがちょっと見にくくなる。だけど、のけぞって見るから大丈夫。

16年ぶりに復帰のユニコーン!この場所からでも十分見れた。

MMが持ってきてくれた双眼鏡を使えばアップで見える。

スクリーンで見れたらいいな。と思っていた所だったので

とても嬉しかった。1曲目は新曲のアルバムの「ひまわり」だった。

貸してもらって聞いてて良かった〜!みんなサビの部分になると

両手を上に上げて人差し指を指している。


会場は時間と供に、ユニコーンワールドに飲み込まれていく。

懐かしい曲は、
「大迷惑」「自転車泥棒」「ロック幸せ」など。

意外だったのは「P T A」!

♪ぼくらはみんなそうさ  弱虫〜♪みんなで歌おう!と言われた歌。

昔の「BOOM」や「パニック アタック」の曲はなかった・・。残念。

昔の歌もあったけど、(←こっちの方が客が盛り上がる)

民生さん曰く「体内リズムが違うから疲れるの〜」

会場大爆笑!
本当にステージの上なのに素顔って感じなのは

発言だけではなかった。3曲くらい歌い終わると、ステージで水補給。

「あのね!俺が頑張らないとダメだから飲んでるの!」と言ってる。

ファンの前だからいいのではないか〜?


この会場に集まっている人たちは

ユニコーンが好きな人達しかいない。

ずっとファンで居た生き残りの人もいるでしょう。

(あ!・・・このライブに来ている人自体が生き残りか?)

歌は最近の歌が多かった。静かな歌もあった。

照明の演出も素敵だし、みていると本当に引き込まれて行く。

ギターソロのアップのスクリーン、良かった〜!

他にもスーパーマリオのスクリーンも良かったよ。

(1−1のワールドが写った)

それにしても、音に感動。まず、ドラムの音が

胸に響く!すごい体力が要りそう。

「男の重さが増しましたね。」MMがそう言った。その言葉ピッタリ!

胸に響くのは、ドラムだけではないのだけど

胸が一杯になるくらい、満たされていく。

ボーカルが変わる。担当する楽器も変わる。

色々出来て凄いな〜と思う。

私は熱狂的なユニコーンのファンと言う訳でもなく

出たアルバムや歌は聞いていたのと、当時のバンドブームの一つに

ユニコーンがあったので好きだった。

まさか、21世紀にユニコーンが復帰していて

そのライブに、意外な4名で出掛けるとは思いもしなかった。

今、16年言う時間を越えて、私らは一つのステージを見ている。

ユニコーンと、観客みんなが一体化している。

時間がどのくらい流れたか分からない。

時々バラードの歌の時、ペンライトが光っている。

バラードでもみんな立っている。心は一つ。


「たみお〜!」「阿部B!」「えび!」

「テッシー!!」「川西さ〜ん!」

観客の歓声が聞こえる。
川西さんだけ、「さん付け」なのは

どこも共通らしい。


そうそう、川西さんって、50代になった今の方が

カッコいい!「髪は長い方が似合っている!」って

みんな言っている。




私がこのライブで一番笑ったのは

阿部ちゃんが、大きな手裏剣

(←しゅりけんと書いたらこう出た。)を背負って

黄色の服(サイドに黒の縦線が入っている)を着て

ステージに出てきたんだけど

「この格好がなんだか分かるか!?」と私らに聞いてきた。

なんだか分からない・・・そう思っていると3階から誰かが

「ピカチュー!」と言った声が聞こえた。

会場大爆笑!確かに黄色だし、ピカチュー!?

すると阿部ちゃんは

「誰がピカチューだ〜!?せめてライチューと言え!!」と言った。

これは笑った。どうやら、あのスタイルはピカチューではなく

「ブルース」らしい。私は良く分からないが、MMに聞いたら

「忍者ロックって言う意味っす」と教えてもらった。

ああ、あった、あった。そう言う歌。

(♪俺の仕事は覗き見〜 にんにん 忍者ロック♪ってやつ。)

だから手裏剣なのか。


背負っている手裏剣とは違う、小さな手裏剣を出し

メンバーの顔のアブラ(いや、この場合は汗か?)を

ふき取り、それを会場に投げている。普通ならゴミ箱行きな物も

この会場にいると、
「貴重な体液!?」と言う魔法にかかるらしい。

アブラの乗った手裏剣が会場に飛ぶ!みんな欲しがっている!

ちょっと待て。それ、汚れだよ!?でも冷静な判断が出来なくなる。

この空間はユニコーンカラーに染まっている。

今日ここに来た人しか共感できない時間。

曲だけでは分からない、ライブじゃないと見れない素顔。

これが噂のユニコーン「阿部ショー」なのか。

阿部ちゃんは東北の人だけあって、東北なまりでMCをされると

ものすごく親近感を感じる。「同じ匂いがする!」と会場の私らに言ってた。


アンコールで、会場のみんなで拍手をした。

手が痺れるくらい、たたいた。アンコールで出てきたユニコーンは

あの、「Wao!」の衣装を着ていた。

高校生ブレザーと言うスタイルらしい。

民生は言う。「アンコールありがとう!でも、みなさんもう

疲れたでしょう!?
みなさん初老なんだから!!」←きみまろさんノリ?

「最後の歌を歌って盛り上がった時、みなさんはもう精一杯だった。」

会場大爆笑。


でも、ここで
「人生は上々だ」を歌ったよ!!

やっぱり、この当時の歌がいいなあ。体内リズムが此処で

止まってくれるといいねえ!

♪おお〜マリア おおお〜マリア♪

20時くらいに終わったんだけど、とても有意義な時間でした。


みんなで会場を出て、ご飯を食べた。

「耳がまだ変だ〜」と言う
晴○さん。私は耳は平気だったが

今更来た生理痛がきつかった。