踊り場お友達Mリン


「ディスコが好き」だの

「お立ち台が好き」と

今でも言っている人って、私と・・・あと誰?

こんな事を言っている人間って

もう「生き残り」じゃないのね?

インスタで色々見ても、

ディスコ住人があまり見つからない。

SNSの世界だと、フェイスブックで

繋がってる人たち(と、その先にいる

人を覗き見するくらいの人)しか居ないのでは??

そもそも、うちらの世代のディスコ好きは

SNSやってないのか?


「インスタでディスコ好きな人探すって言っても

昔から好きだった人しかいないだろうね」と言われる。

このカテゴリーは、マニアックなのか。

確かに一般的な趣味ではないだろうし

むしろ誰でも彼でも

「人生で一度は行ったことある場所」には

ならないでしょう。

むしろ、ダークなイメージもあるかもね。

だから「生き残り」の人たちが余計

親近感を覚えるのです。


「踊り場仲間がいる」と言っても、自分の世代より

もうちょっと上の人たちが多いじゃないか〜。

「大丈夫、きっとジュリアナ好きだった頃の人も

子育てが落ち着いたら復帰するよ」と言われたけど

今年、私も49歳になるけど

同世代の人ね。踊り場で

「再会した〜〜」という人、

全然居ませんが!?

なんだか、自分らより若い世代の人たちが

踊りに来ないよね!?自分らが一番若い方?と

R君やてっちゃんとも言ってました。


ところが!!この頃、お友達になったMリン。

再会した友達ではないけど

歳が私の1つ上。同世代なの。

初対面で何故か意気投合して

話をしたら

30年前のキング&クィーン時代の

スタッフや黒服ウェイターさんの事など

知っていてました。まあ当然だね。

私が当時名刺をもらった

スタッフの人との話など

色々話し込んだら

「懐かしい!!」って言い合ってね

まだお友達になって3か月しか経ってませんが

一緒にランチして遊んだりした。



自分らの青春時代の頃のディスコに

30年経って、フロアで再会した人が

Mリンにはいたと言う。

それも「みかりんも知ってるSさんだよ」と言う。

ええ〜!そうなの?

30年前、毎回週末になると二人は

フロアで会っていたらしく

ユーロが大好きだったとの事。

Sさんに30年ぶりにフロアで声を掛けられ

そこで再会したという。

お互いに「昔から変わってない」と言う印象だったそう。

そういうもんなんだね〜。

「だってSさん、昔から10センチ以上あるヒールで

踊っててね、今もだもん」と言ってた。

私は、30年前でも10センチ以上のヒールは

無理だな。そんなの履いて踊ってて、今、転んだら

骨粗鬆になりそう!!←

私は慣れてる6センチヒールで良し。


「ディスコの黒服はモテたよね〜〜。」

「そうそう。あの格好が良かったんだよね」

「当時はDJより、ウェイターのお兄さんって

感じだったよね〜。」

「ディスカー(ディスコで働いてる人)は

カッコいい人多かったよね。」

「うん。メンズと言えば、声かけてくるのって

ナンパ男ばかりだったね〜。」

「そうそう、今、出会う踊り場仲間と違って

昔は、そんなにディスコ好きじゃなくても

誰でも入れる感じだったよね。」

「あのお祭り騒ぎみたいな活気は

どこへ〜〜〜!?」


「あの当時、踊ってた人に

私もSNSで声かけてみたのね。

いつでも声かけて!踊りに行こうって」

「どう?その人は来た?」

「ううん。ノーアンサー」

「そんなもんだよ。私も家庭に入った友達を

久々に踊りに連れて行ったのね」

「おお!良く家出れたね」

「うん。でもね、もう旦那や子供が気になって

ずっとスマホみてるし、楽しめなかったよ」

「そんなもんなんだね。」


「うちらと違って家庭あるからね」

「スマホばかり見てるって言うのが令話だね。」

「うちらの青春時代って、

スマホなかったから!!連絡先は

コースターに自宅の電話番号書いて

渡していたよね」

「そうそう!男女問わず。」

「(タバコの)サムタイムのコースター!」

「あの時代にスマホあったら

もっと楽しかっただろうね。」

「でも、もうディスコって言う時代じゃないんだよね。

家庭持っている人と、私らみたいな独身は

踊りに行っても感覚が違う。」


そうなのです。

Mリンも私も、独女。しかも販売業。

ディスコはだいたい、金曜か土曜でしょ。

「昨夜は踊りに行って、でも今日は仕事」と

言っているのはMリンも一緒だったのです。

うちらサービス業は基本、平日が休みです。

「次の日(と言うかもう今日)

仕事でも別に立って仕事してれば

いいだけだからね」とあっさり言うMリン。

・・・いや〜・・でも、睡眠時間4時間で

ドリンク剤2本飲んで仕事すると

夕方がきついよ〜。気合で乗り越えるけど。


でもお互い、そんな生活を何十年もいてるから

慣れてるよね〜〜!!毎週じゃないし。

ただ、やっぱり50歳近くになったから

どんどん体力がなくなってるのは実感する。

でも!!
私ら健康的な夜遊びで

踊って運動してるから、元気な方よ!!

そもそも、この歳で独女は少ない!

フロアは既婚者か、

シングルに戻った人が多い。

カップルもいるけど、私はこの狭いワールドで

「付き合った、別れた」だの面倒な事になり

遊ぶ場所がなくなるのも嫌なので

そこに恋愛は求めていない。

Mリンも同様だった。


(まともな)彼氏作るなら、

外(ディスコじゃない所)が

いいよね!


・・と、男性が話すような事を

真面目に語ってますよ!←



「でも、この踊り行く生活を

許可してくれる彼氏て

一緒に踊りに行ける人しか無理だね」

「うん。私も昔の彼氏には

「踊りに行く」と言わず

女子会する!って言って踊りに行ってた」

「そうそう!言いにくいよね」

「そう!同じ趣味ならともかく。

なにお前、ナンパされたいの?とか

つっかっかってきそうでしょ」

「そういえば既婚者の〇◇さんも

奥さんには飲みに行くって言って

踊りに来たって言ってた」

「独身でも既婚者でもそうだよね。

分かるよね〜!後ろめたい気持ちが

あるの、すごく分かる!!」

「別に悪い事してるワケじゃないのにね。」

「そう、悪い事してないよね。

これって、踊り場フリークならではの

ちょっとした気づかいよね!!」

私らみたいに、背負うものもなく

縛られるものもないって

自由でいいなあ!!


アラフィフになっても

昔の感覚で踊りながら楽しく過ごしてるけど

私もMリンも立派な中年。

子育てがなくても、やっぱり

「親の事」があります。

親もいつまでも元気じゃないだろうし

将来を考えたら、「孤独死」と言う事も

だんだんリアルに思えてきます。


Mリンと30年前に出会っていたら

会話はもっと違ったものだったでしょう。

それこそ、「ナンパされた面白いエピソード」とか

「ビックリしたエピソード」など

一緒に体験したかもしれません。

結婚適齢期の頃の悩みも

仕事を止めていく同僚を横目に

このままOLやってて

いいのかな?と思った30代も


折り返し地点の40代を生きることも

どの年令でMリンに出会っても

踊り場での楽しい時間を共有して

自分の道を歩いていたでしょう。

それが50歳近くで友達になったので

「お互い、老後の事」や

「死んだら誰が気づいてくれるか?」と

ユーモアを交えて話せるのです。



「今日が楽しければそれで良し!」

「明日は明日の風が吹く!」と言う

若い時代を通り過ぎても

その当時の思いを持ったまま

踊り場で会える同世代のMリン。

後期高齢者になって

公民館あたりでディスコイベントあったら

絶対にフィーバーしようね!


そして、今のアラフィフの頃を思い出して

「30年前、友達になったんだよね〜」と

お茶飲みながら話そうね!!

その頃、イケテル70代の彼氏作ろうね!!

私より先に死なないでね!

踊り好きな友達が居なくなるの嫌だから。

きっとよ〜 約束〜♪