本屋に居ると、トイレに行きたくなる。


タイトルの通りである。

貴方も、少なからずそう思った事があるだろう。

私だけではないはずだ。

私の場合、今は本屋(だいたいはブックオフ)で

雲行きが怪しくなる事が多い。


その日も、ブックオフで本を物色していた。

本屋は本当に面白い。

私はだいたい待ち合わせをすると

時間より早めに来る方だ。


しかし、いつも遅れてくる人とは本屋で待ち合わせを

したいと思っている。


何故なら、本屋で待ち合わせの場合

時間が気にならないのだ。


30分でも1時間でも遅れて来るが良い。

私は機嫌が悪くなる事なく

「もっとゆっくりしてきたら良かったのに〜」と

笑顔で言うだろう。

その位 待たされても

人間関係の歪も入らない、素晴らしい場所なのだ。

時間を忘れてしまう不思議な空間が、本屋なのである。



しかし・・・。何故か本屋に居ると

トイレに行きたくなる。

今日もそうだった。

何故だ?しかもトイレは何処にあるのか分からない。

やっと見つけた矢印は「非常口」のご案内だった。

私は候補に挙がった本を数点、その場に置き

トイレを探す。

そんなタイミングで、

私の目に入って来た本のタイトルは


「何故 人は本屋でトイレに行きたくなるのか?」

であった。


・・・冗談か本当か分からないシンクロ現象に

私は笑った。


こうしている間にも、トイレに行きたいのだが

あまりにも絶妙なタイミングで出会えた本だったので

私は、その本に手を伸ばした。


私は本にタイトルに心を惹かれて

手にするのだが(みなさんもそうであろう。)


購入するかどうかの決め手は

文字の並びと見易さである。

アタマが痛くなりそうな小さい文字で

並んでいる本は読む前から却下である。

ちょっとだけパラパラっとみて

難しそうだったらすぐに手を止める女なのだ。

しかし、この「トイレに行きたくなる本」は

今の私の状況に反して

大変、読みやすい本であった。

そして、私は「まだ大丈夫」と思い

その本を読んでみる事にした。

全部読んだら漏らしそうなので

太い、大きな文字で書いてある要点だけを

スピーディーに読んだ。



何故、トイレに行きたいのか?その答えは・・

また次回!!







さあ、次回まで私は漏らさずに生きているのか(←アホ)








・・・と、言うのは冗談で。

回答っす。


1、本屋はインクの匂いが集まった場所だから

その匂いに反応してトイレに行きたくなるらしい。

2、自分の好きな内容の本がある場所だと

ついついリラックスした状態になる。そのせい。

こんな回答だった。

他にももっと書いてあった。

本が一冊出来るくらいの

内容だったのだが(当たり前か)

全部読んでいたら漏れるので

この自分の中で「あ〜。そうでしたか」と

納得出来る単語だけ読んだ。

そして、「お手洗いどこですか?」と聞いて

場所を教えてもらった。


ちょっと菜の花を摘んで参ります〜〜♪









・・・・さて。手を拭き終え

再び私は 本 巡りツアーを続ける。


何故かもう、あの「トイレに行きたくなる」の本には

心が惹かれなくなった。


用足しした後に読んでも

魅力を感じない内容なのだろうか?


あれは切羽詰まった時に読まれるべき本なのか?

それとも、あの大きな文字だけの

回答で、解決済みなのだろうか。




昔はレンタル屋で「トイレ貸してください」と

申し出る事が多かった。

だけど、最近の曲とも無縁で生きていると

新しい曲も興味がなくなるものだ。

別にMDコンポが調子悪くても

CDが聴ければ別にいいと思うようになる。

だから古い曲しか持って居ないこの環境でも

満足なのである。

だからレンタル屋に行かないので

「トイレ貸してください」と言わないのだ。


それが形を替え、今は本屋なのだ。

私の人生の娯楽は

「聞く事から読む事を重要視」したのか。



話は逸れたが、レンタル屋も本屋も

そこにしかトイレがないから

定員にわざわざ「貸して」というのだ。

これがデパートだったら

自分でトイレを探して行けるではないか。

いちいち申し出るから

「トイレ」の事に関して

覚えているのだ。

インクの匂いとか、リラっクスもそうだけど

きっと「トイレがそこにしかない」から

余計 トイレに行きたいって記憶するのだと

私は思った。