私とタロットカード


私は、タロット占いを趣味で初めて

かれこれ20年くらいになると思う。

N子がやっていて、「占って!」と頼んだら

「悪い結果が出たら、なんて言っていいか

分からないからごめん!タロット貸すから

自分でやって」
と渡されたのがきっかけだった。


(・・今思うと、タロットカードって

自分専用だろうから、あまり貸し借りしない方が

いいような・・。)



渡されたタロットカードと、説明書。

生まれて初めてタロットカードの

フルデッキを手にして、その絵柄を見た。

実に様々なイラストが描いてある。

スタートの「魔術師」のイラストは

「これから儀式を始めます」と言う意味もあるらしい。

私が借りたこのカードたちは

カラーになっている大アルカナと

白黒になっている小アルカナに分かれていた。

もちろん、定番の「ウェイト版」だった。

「うわ・・。大アルカナ12枚なら

覚えられそうだけど

小アルカナ56枚は覚えられなそう。

しかも、これ正しい位置と、

逆の意味も覚えるんでしょ?」と言うのが

感想だった。

ハッキリ言って、気が遠くなりそうだった。


絵柄も、一見怖いカードもあってビックリした。

「死神」は、ホネホネロックだし。

「悪魔」は、現実に悪魔がいたら、

こんな顔?と思ったし。


でも、好きなカードもあった。

カップの絵柄のカードなど。

見れるだけでも楽しいなあ。

(今、思うとこの時からカードとの

相性ってあったんだろうね。)


さてさて。カードを順番に並べて

占いたい内容を考えながら

カードを回す。グルグル。これが

シャッフルってやつですか!

やってみたら、本物の占い師みたい!

ちょっとカッコいい〜!!


十分かきまぜたら、カードを上から

占うレイアウトに沿って、順番に並べる。

カードをひっくり返して、見て見る。


ドキドキワクワク。

これって、いいカードだなあ。


だけど、78枚全部を使うと

初心者の私には、カードの意味も良く

分からない為、理解に悩んだ。


解説書をみながら、なんとなく

「心境が当たっている」と納得するだけ。


それに、タロット様って、

恋愛結婚運だけじゃなく

仕事やら総合運。


他にもどんな面にでも

答えられるマルチな占い。


しかも、心境をこの占いほど

ストレートに出る占いはないそうな。

当時18歳だった私には、カードの意味を

覚えるので精一杯だった。

そして、占っても必ず本を一緒に見ていた。

どうしたら直感で、カード同志を読むのか

分からなかった。



N子に借りたタロットは、

色々自分を占っているうちに

汚れてきてしまった。

借り物のタロットが〜〜!!

そんな時、すごいタイミングでこのタロットと

同じ物を「福袋に入っていたから、

使わないからあげる」ともらえた。
(R君からだよ)

助かる!この新品をN子に渡そう!

そして、借りていたタロットは私の物にしよう。


それからしばらく、N子の物だったタロットは

私の物として、使っていた。

しかし、小アルカナを交えて

勉強をしていた頃の私には、


「どうせなら、小アルカナのカードも

カラーがいい!」と思うようになっていった。



新しいタロットを買おうと本屋に行った。

そこで出会ったカードは、今までのような

定番の「ウェイト版」ではない、

青とゴールドの絵柄のタロットだった。

なんとなく惹かれて、買ってみた。

しかし、小アルカナのイラストが

今まで見ていたのと、柄が違うため

なんとなく、使いにくくなった。


(これが、カードとの相性なのだろう)

「タロット」の本も増えていって

どの解説でも、カードの絵柄が

「ウェイト版」になっいるのを選んだ事もあり

私は、「やっぱり定番の柄で

オールカラーがいい」と自分の気持ちを

再確認していた。


そんなある日。またまたすごいタイミングで

「みかりん、タロットカードあげる」と

フルデッキの、全てカラーのタロットカードを!

昔働いていた職場の、警備室のおじさんから

もらった。


「ええ!どうしたの?これ!」と聞いたら

「プロの人が使わないからってくれた」と言う。

本当は、落し物なんじゃないの!!?

「みかりん、タロット得意なんでしょ?

俺の事占ってみて!」と言われて


お手並み拝見された。

「家庭運」だったのだがズバリ

当たっていたらしく


「今まで、ただ面白い人としか

思ってなかったけど、みかりんってすごい」と

褒めてもらえた。(※面白い人=ちょっと変わり者)

なんだか、そのカードは綺麗な原色が

印象的で、初対面の私と波長が合う気がした。


(絵柄の色彩とか、関係あるのかな)

(さらに・・10年以上過ぎてそのカードが

香港製の物で、もう廃盤と言う貴重な物と

プロの占い師さんから言われた。)


今の私の使用しているタロットは、

この香港製です。ボロボロになりながらも

ところどころ ノリで修正して

使っております。(↑ノリノリ〜♪の方じゃないよ)

新しいカードも用意しているんだけど

(勿論、ウェイト版の!)

なんか、色彩が全体的に薄くて・・。

やっぱりこの香港製のが私にピッタリくる。

これが本当に相性なんだろうなあ。


とっても私に馴染んでいるような気がして

どのカードも貴重な私の一部なんです。

じ〜っとみていると、どんどん

読めてくる!と感じるのです。



こうして、私のタロット様の事を

思い出してみると

なにげない出会い(N子からカードを渡される)から

始まっているなあと思った。

そして、自分がカードに向かう気持ちが

強くなる事で、波長の合うカードが

私の所に与えられるような感じがした。

警備室のおじさんから渡されたカードこそ

お古(でも新品同様)とは言え、なんだか私の元に

来るようになっていたと思う。
(落し物だったとしても!)


さらに・・今こうして書いていて思った事は

タロットカードって、その占う人の

精神も、高められていくような気がする。

私の場合、18歳の時に出逢って

始めたけど、その時の年齢で占えると


やっぱり、世間も社会も分からないから

同世代くらいの人の相談しか来ない。


「彼氏とどうなる?」「彼氏はいつできる?」

こういう質問しか来なかった。

そして、その当時の自分も

小アルカナ使えなかったから、

大雑把な事しか答えられない。



だけど、24歳くらいから

自分の人生で「やばい!まずい!」と言う(笑)事に

遭遇して、自分でタロットに相談しているうちに


「この最悪な現状は、こういうカードの意味か」と

だんだん現実とカードを結び付けて

考えられるようになってきた。


暇だったし(←)的中率が高くなってくるから

香港製のタロットもお気に入りで

小アルカナも全部覚えた。



友達や、知り合いを占ったりしているうちに

「当たったから、ランチご馳走する」と言われて

ちょっと嬉しかった。

付き合う彼氏には、必ず「仕事運」について

相談され(こんなかなり年下の私に

そんな事を相談して大丈夫だろうか?と

思う事もあった。)


自分の年齢や、社会に出て世間様に

揉まれているうちに

私のタロット的中率も高くなったような気がした。

年齢と共に、相談される事が

自分のキャパを越えているのではないか?と

思うような事にも遭遇した。


そして、タロットを通して

仲良くしてくれる尊敬するお姉さまに

出会えて、カードの読み方を相談したり。


本当にタロットに関しては

私は本当に恵まれているとしか

思えない。

全部タロットカードが

繋げてくれた出会いとしか

思えない。



タロットカードは、

私と仲良しになってくれているだけじゃなく

かなりキツイ警告もしてくれます。

だから居心地のよい友達な反面

厳しい上司みたいな所も

持ち合わせているのです。



最近、またタロットを見て思ったんだけど

自分が、例えばAさんと言う人は

こんな風に思っているんだろうなあと

思った事があったのです。

でも、タロットでみたら

全然違う視点で見ていた!と言う事を

教えてくれました。


こうして、私に映った現実と

相手の現実の違いを訂正して

人間関係を正してくれるのも

タロットなんだなあと思いました。


やっぱり、タロットを通して思った事は

私に、もっと客観的な視点を持て!と

言う事なんですね。

だって私、若いころのイメージが

「愚者」なんですよ!!

いや〜〜!当たりすぎ!自由人。

もう笑うしかない!ほ〜ほほほほ。


♪お〜 ろ〜か〜 もぉの♪ BY マッチ


さて。エンディングも↑聞こえて来たし(?)

私もこの先、人生につまづきながら

タロットを片手に少しでも

魂を磨いて、素敵な女帝に近づけるように

まともに生きていくよ!


ここまで読んでくれて

ありがとう!