捨てる快適


私は基本的に物を捨てるのが得意である。

あれもこれも!と取って置けないのは

性格なのか?いや違う。物を沢山置ける部屋じゃないからだ。

勿論、性格もあると思うが、私はどこに何があったかを把握出来なくなって

無駄な買い物をした事が多いのだ。

似たようなスカート(しかも同じ色)は3着もあった事もある。


これは資源も無駄、金も無駄、場所も無駄。

要らない物は捨ててしまおう。


私は快適な暮らしが好きである。

最近は要らない物を捨てるのではなく、売りに行く事にしている。

お古であげるのもいいのだが、趣味の悪い(?)私の服を着たがる人は

あまりいないし、買った本も回し読みをしているうちに

読まなくてもいい、と言われるし

ギャル雑誌は面白半分でもらってもらう事もあったが、

あんまり集まってくると邪魔になるだろう。

要らない物を遠慮して

もらってくれている事もきっとあるだろう。

それならリサイクルやブックオフに持っていこう。

あそこは衛生管理局のようである。

この要らない物も必要としている人がいるかもしれない。

しかも捨てるのではないので、資源も無駄にしない。

私は地球に優しい女になる事に決めたのである。


ブックオフで買って読み飽きた本は

105円と値札の付いた部分を剥がして売りに行く。

要らない本も沢山あった。いい本はみんなに貸した。

でも最終的に残るのは10冊くらいだけになった。

本のタイトルに惹かれて買った物は

本の内容の代名詞になっているので

「この内容が自分へのメッセージだった」と思う。

手放す時はその内容を
昇華したか、

もう必要じゃなくなった証拠だと思う。


何かの本にも書いてあったけど

読まない本とは、不要になった知識らしい。

そう言われてみると、自分に必要性を感じるから

見つけられた本だった。



着なくなった服も同じかもしれない。

趣味が変わったとか、その時の自分に合うカラーだったんだろうけど

いつのまにか時代も変わり、メイクも変わり、男も変わり

取り巻く環境も変わったら変化していく。

MMが服を選ぶ時の教訓として私に教えてくれた言葉がある。

「まず、統一。そして次は変化」

なるほど、と思った。

そして要らない物を手放した分、違う物が手に入る。

だんだん新しい自分になれる。



必要なのは、不要になった物を手放す勇気なのかもしれない。