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下着屋で見た光景



女同士と言うのは、
いくつになっても対抗意識を持ってしまう、

悲しい生き物なんだろうか?

それが、
見栄なのかプライドなのか。自分と張り合える見込みのある、

そんな「どっこいどっこい」の関係が、はっきりと他人の目に映る。

この感情と、付き合っていけるのが友情とも言えるのか

ライバルと言えるのかは、本人同士でしか分からない。


その日の私は、一人でウインドー ショッピングを楽しんでいた。

ふと、下着屋さんに入ると、ワゴンの中「3枚で480円」と書いてある、

パンティーが盛りだくさんである。色取り取りで魅かれてしまった。


「ね〜、これって、何かのイベント用だよね。」「え?いいじゃん。普通に

男と会う時に履こうよ」と言う会話が聞こえた!!

私は、その彼女達が手にしたパンツを見た。

ヒモパンである。しかも透けている。
私は、彼女達が20代前半くらいの

イケてるギャルか、女子高生かと思って顔を見た。

すると、
この様な感じの女性でない事が判明。

彼女らに興味を持ってしまった私は、思わず会話を盗み聞きしてしまう。


どうやら、この二人組みは「友達」を装っていながら

お互いの彼氏チェックをしあっている。

彼氏が、たまにしか会ってくれなくて他にも女の気配を感じる。

遊び人の彼氏って、大変だよね〜。と言っている。


さらに、彼女達の会話は続く。

これ、ゴムだから伸びるよね〜と、言っている。

片割れ彼女は、「大きいサイズしか残ってないね。
でも、これでも、小さいよね

と、真顔で言ってる。(⌒▽⌒;)


私は、どうやら彼女らが「濁声」である事に気づいた。

良くみると、なんだか正真正銘の女性ではないような???

そう、私の視力は裸眼で0.2。両目で0.4である。

(先日、とうとう免許が「眼鏡使用」になってしまった)

ワゴンのパンツの場所を離れ、遠くからメガネを取り出して

彼女らをみると・・・
男性の様である。

ふくよかなBODYに見えたのも、視力と先入観のせいであった。


こんな同じ様な境遇だから、友情も深まるのか。

しかし、
心は女なんだなあ。と思った。


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