センチメンタル ジャーニー


「別れた彼とは会わない方がいい」と

忠告をされた事があった。


それは「その当時の事しか話せない」と言う

人生の先輩からのアドバイスだった。

でも、その話をされたのは私が22歳の時。


所が、私も40歳も過ぎると、

独身、子供なしで生活が

何も変わらないせいか


歴代彼氏って

一体何をしているのだろう?と

思う事がある。

別に「手っ取り早い!」じゃない。

(お前は男か!)

あの当時は、自分も若かったので

はちゃめちゃでしたが、今

同じ場面に遭遇しても

きっと結果は

違うものになっていたのだろうな・・と。

ちょっとセンチメンタルになってみたり(シラフで!)



元彼の事は

「風の便りで聞いた噂」と言うのが

昔の主な情報源だとしたら


今は、フェイスブックやブログで

すぐに
生存が確認出来る時代。

なんて素晴らしいツールが出来たのだろう。

20年前の私には信じられないだろう。

SNSで検索しなくても

普通に同窓会などで

「昔付き合ってた人と復帰」

(この場合、婚外恋愛ね)している元気な人も

いるとか居ないとか。


そう言うのって、ドラマティックでいいね!

昔お互いに好きだったって事は

好みだし、
色々手間暇(←)省けていいね!

だけど、それが出来るのって

「お互いに、あまり劣化してない」のが

大条件になるのではないか?と思ってきた。


数年前に会って、お互いに

「ああ!★◆★君!」って

まだ分かる程度なら良い。

そこから体重が10キロ増えても

まだ、面影もあって、分かるならいい。

それなら復縁もありえるかもね。

・・・と言う事を思う今日の私。

いや、別に私がそうなりたいじゃないの。


実は・・書こうか迷ったんだけど

26年ぶりに再会できちゃったの元彼と。

しかも私の職場で!(笑)

あまり明細は書けないのだけど

最初、誰か分かりませんでした。

だけど、元彼の娘さんの住所を見て

「あれ?」と思った。

そして娘さんの顔をみたら

10代の頃の彼にそっくりだったのです。

ああ・・DNAだ・・

そしてクールな所もそっくり。

じゃあ、娘さんのお父さんは?と思って

後から来た彼をみたら

・・・別人でした。

えええええ〜〜!貴方、昔私が好きだった

〇△■君?

あれ?こんな顔してたっけ?

初めて会う人みたい。

私は、(身元を確認していたので)

〇△■君と分かっていたから

「いらっしゃいませ〜」と満面の笑みで

微笑んだのですが

(懐かしい!私はガッチリフラれて

あの後散々だったよ。グレたよ!←

でも、
貴方は

そんな私の感情など知らずに

日々淡々と生きてきたのでしょう。


私の事は面倒な女!重い女!と

思った事でしょう。


でも、もう遠い昔の事だし

私の事も綺麗サッパリ忘れ去って

今の生活をしているのでしょうね。

でも!
何十年も経って

此処に来てくれてありがとう!と

言う想いを込めての挨拶だったのです。


そんな〇△■君の反応は

私と目を合せて、
ギョッとして

すぐに冷静になりました。


そして「あ。どうも」と会釈をして

娘さんのそばに行きました。



もしかして

私がこの店にいるのを知ってて

来てくれたの?

・・・なんて事ないよねえ!

なんて暇な事を考えるのは


ディスコで踊る事しか生きがいのない

私ならではの発想なのでしょう。ほーほほほ。



〇△■君はどうやら、

1年前にも店に来てくれていた

ようでした。

私は分からないまま過ぎていた事も

後から判明。

奥さんと娘さんと三人で来てました。

明るく感じの良いふっくらした

奥さんだったのは覚えてます。

奥さんは私とは面識もない人でした。




10代の頃の思い出と言うのは

一番脳裏に焼き付いているせいか

とても思い出深いものなのです。

だから、「思い出はより美しい」と

思い込みたい。
自分がトシを取っても

別れた彼って存在は

歳を取らないのです。


「思い出は美しい」八神純子。

♪思い出はヒイキ〜あいつだけヒイキ〜♪中島みゆき


〇△■君は、私をみて

どう思っているのか分かりません。

でも、みんなには「全然変わらないね

すぐにみかりんって分かるよ」と言われます。

〇△■君は、私が変わらないのを見て

「こいつ昔のままだな〜」と思っているかも

しれません。

結婚も子供もいなさそうと思われているかも

しれません。

でも、それでいいのです。



私は振られた立場です。さらに

〇△■君が、
福山みたいに

歳を重ねてもシブい

素敵な男性になっていたら

ショックです。


奥さんも、佐々木希ちゃんみたいな

私よりずっと年下の

可愛い人だとたら

もっとショックです。


三世代幸せに過ごしている家庭を

みたら、トリプル★ショックだったと思うから。

そうしたら、自分の立ち位置がなかったから。

私に欠けているモノを見せられたと言う

みじめな気分になると思うのです。



だから、ものすごく素敵な元彼で

いてくれなくて良かったのです(笑)

きっと、彼は背負うモノが沢山あって

色々と人生に思い悩んだのでしょう。

まあ、みんなそう言う事は少なからず

あると思うけどね。

ただ、私は私で


今、私を取り巻く環境や人間関係が

とても充実しているのは確か。

その内面が、いい意味で

外に出ているといいな。

私に「背負うモノが何もない」と

言うのもあるけど

私は好きなように過ごしているから

大昔フラれても、笑顔で挨拶出来ましたよ。

(まあ、職業柄ってのもある。)

そして、私は今の自分に

満足しているのも

分かりました。

私には、何も欠けているモノがない事にも

気づきました。







当時、私の彼になっててくれて

嬉しかったよ。

みんなに
「みかりんの彼氏って

カッコ良くていいなあ。羨ましい」
って

言われたもの。


当時は「しょうゆ顔」をしていた〇△■君。

しょうゆ顔とは、あっさりさっぱり

こざっぱりした顔を言います。

要はクドくない顔。

逆に、くどいのがソース顔です。

(↑こう書いている所が

もうその当時を表しているよね。)

10代の頃の好みって

外見的要因って多くない?

勉強が出来るメンズより、

目立つカッコいい人に

人気が集中するもの。

そんな人と一緒に付き合えたら

毎日幸せよ。

他の人に取られたらどうしよう?って

思ったりする反面

自慢できて楽しかったな。

例えるなら

大人になってエルメスのバッグ

持ち歩く気分ね。


20代・・30代と過ごすうちに

だんだんと、純粋にその人が好き!

と、言うよりも

「経済面」が脳裏を駆け巡り・・・。

女性の私らがそう思うように

男性だって「自分の両親と上手く

やってくれる人がいい」と思うのと一緒!

まあ。それは結婚を視界に入れた話。


「ただ純粋に好き!」と言う

果汁100%のような感情で

過ごせなくなるのが

切ないよね〜〜。


私も「生活力」とか「子孫繁栄」みたいな

そんな事なしで誰かを好きになっていたい。

だけど、
出産適齢期も過ぎ去ろうとする今

「結婚」に求める人と

「恋愛」に求める人が、一致してきそう。

私は子育てに縁がないみたいなので

老後、誰かと一緒に過ごせたらいいな。

それなら恋愛の気分のままで

過ごせたらいいな。

しかも週末婚!!

一緒に住んでも、必ず自分の部屋は

確保!!


こういう思いが、30代の頃には

自分を苦しくさせていたの。

〇△■君の所みたいに

大家族のお家に入って

私が嫁になるなんて

絶対無理。


夜遊び出来なそう。(そこかよ!)


・・と言うより、私の人生に

合わない事ばかりになって

絶対に離婚。

そして、どうにか生きて

結局今の私に辿り着く。

そんな気がする。

あ〜・・若い頃に出逢う人で良かった。

・・・なんて妄想で書いているけど

10代の頃に好きになった人と

そのまま結婚している人って

あまりいないなあ。

ん?あ、居た居た!

学生時代の人達。

しかも早婚。








P.S



〇△■君。あのね。

あの時、私が20代の時に

貴方が自宅に電話くれましたよね?

本当かどうか分かりませんが

実は私と結婚したい願望だったのでしょうか?

今となってはもう、確認のしようがありません。

だけど、もしそうだったとしたら

結婚にも出産にも縁がないと

思っていた私に

希望を持たせてくれた電話でした。



どうもありがとう。その気持ちだけで

もう十分です。

どうぞ、これからも幸せになってください。

そして、他人のふりして

また店に来てくださいね。