咳が止まらない


踊りに行き、風邪が悪化した真実を

そのまま上司達の伝え

私は仕事に行った。

世の中は3連休。

今日はそのど真ん中の土曜日。

客商売は稼ぎ時の時期。

久々に「鼻水、咳、喉の痛み」と言う

風邪に漏れく付いてくる三点セットが

全て揃った私は、今日は

職場の店に立っていないといけない。


当たり前のように職場(店)に出てたが

実は「この風邪の3点セット」のせいで

私は「使いモノにならない」状況を知る。

何故なら、私たち接客業にとって

風邪で声が出ない、咳き込んで話せないと

言う事は
「致命的」なのです。

仕事の内容が「商品」を伝えるのが

第一なので、その商品のメリットなどを

説明しないといけない。

また、お客様のライフスタイルからの

商品の提案、どんな時に困るのか?など

想像&予測しながらの仕事。

言葉のキャッチボールが出来ないと、

成り立たない職業。


お客さんの他にも

コミュニケーションが取れないと

数字も作れないわ、仕事にならないわ、で

一緒に働く人達の足も引っ張ってしまう。

その位「言葉を発せない」と言うのは

大変だと実感しました。



私は「いらっしゃいませ」の第一発音の

「い」を言った時点で咳が出る。

「ぃらっしゃぃ ま
」と言ってしまう。

しかもその単語を言う途中に

咳でかき消されてしまう。

今日の私は、まさに「居るだけ邪魔」かも!!


とりあえず、今日は土曜日。

診察の予約の電話をしたら

「お昼過ぎになりますが、受診可能」との事。

私は午前の部の今がヒドイだけ。

病院に行って、今飲んでる薬より

強い咳止めをもらえば楽になる。

そう思い、仕事をする。

なるべく私にしゃべらないようにと

上司達が接客を変わってくれる。

私たち接客業は


店ではいつもマスク。

なので「風邪ひいててマスク」じゃなく

「常にコロナ予防」と言うスタイルなのだが

私の場合、モロに「風邪」の為のマスクなのだ。

お客さんに「その咳はコロナ?」と

思われないか?「インフル?」と思われないか?

お客さんを不安にさせない為にも

マスクに
「ご安心ください。

単なる風邪です」


マッキーのマジックで書きたい気分だ。

お客さんが帰る時「ありがとうございました」と

言うのだが、この発音にも私は

今にも咳が出そうな感じで言ってしまう。

おーまいが!!



今日の私は、「今を乗り切る」を

第一に考えないといけない。

まず、喉対策の為に

制服のポケットには

トローチと、のど飴を入れた。

ポッケにこのような物があるのは

正に高校生の時以来。

高校時代、良く制服のポッケに

飴やハイチューなど入ってたよね。


なんとも懐かしい感覚。

嚙み終わったガムが銀紙に包まれてたり。

それが2~3個あったりしたわ。

所が大人になって

風邪を引くとトローチと

のど飴に変わるんだね。


そして、「今を乗り切る対策」として

職場の商品アイテムを置いてる

お客様からは見えない場所に

「自分専用の鼻のティッシュ1箱」と置く。

学生時代なら、男子の前で


鼻をかむのは恥ずかしくて出来なかったので

トイレでやっていたけど

(良く休憩時間まで持ったなあ)

大人になるとメンズが居ようが

誰がいようが、あまり人の目を気にせず

「とにかく鼻が出るのじゃ!!」と思って

チーンとかむ事が出来るようになる。

あと、喉を潤すための「ビタミンCのジュース」

水分補給が大事。

ジュースはバックルームになかなか

行けない為に、ヒッソリ置いた。

そして!私がここ一番に乗り切る為に

薬局屋でゲットしたもの!それは

「ヴェポラップ!!!」

・・・ぷぷ。

今、笑いましたね!?

・・・ヴェポラップって覚えてます?

子供の頃、咳が出た時

お母さんに胸や背中に塗ってもらった

あのジェルみたいなやつです。

あれが45年ぶりに欲しくなりました!

だってヴェポラップ塗ったら

咳、収まるかもしれないでしょ!?

あのスースーする感覚なら

咳も楽になるかも!と思い出したんです。


そして、薬局屋に相談したら

「ありますよ」と持ってきてくれたの。

懐かしのヴェポラップ。

私ら子供の頃、見てた時の入れ物は

青だったけど、令和の今も青なんだね。

でも見た目が違うような気がする。

ただ、塗ってみたらメンソールの

スースーする感じは変わりなかった。

別にこれと言って懐かしいと言うのは

感じない。45年ぶりなのに。

そのヴェポラップを


首付近に塗ったら、上司達にも

「涼し気な香りですね」

「新しい香水?」と突っ込まれた。

ぎゃはははは!笑わせないで!

ますます咳込むわ!ゴホゴホ!


この「今日の私を維持してくれる

素敵なアイテムたち」に囲まれ

私は今日女優になるのです。

そうなのです。

私は、今日は店に立ってる以上

女優気分で、店に立ってないと

「具合悪いわ~~咳が出る~ゴホゴホ」と

白目を向いていられない日なのです。

私はこのアイテムたちに


オカルトパワーを掛け

今日の私を維持してもらえるよう祈りました。


幸いにも熱もないのと、怠さもほぼなく

店に居れる状態です。

午前の部は、上司達の配慮により

私はお客さんとあまり接する事がなく

済みました。

無事にお昼時間に

病院に行くことが出来ました。