六本木マハラジャへ行った話 移転する前の「六本木マハラジャ」には 約10年前に1度だけ行ったんですよ。 あの時、私は40歳だったのですが 「六本木」と言う都会の「ディスコ」に連れて行って もらえたのと、お立ち台に上がれたのが とても嬉しかった。 こんなに楽しいなら、なんでもっと若い頃に 来なかったんだろう?と思ったけど その当時は思わなかったのね。 仙台のディスコで間に合っていたし。 今みたいにスマホ一つで地図も 新幹線もなんでも見れる時代じゃなかったから 私は方向音痴だったし、知らない所は怖い。 しかも二十歳そこそこで六本木のディスコなんて 常連のキレイなお姉さまたちに圧倒されそう。 そんな感じで、六本木のディスコもですが ジュリアナだってまだあったのに 行けませんでした。 所が!六本木マハラジャに初参戦した10年前から じわりじわりと私の中で何かが変わってきましたよ。 何故なら、10年前の「六本木マハラジャ」では 一緒の姉さんの力のお陰で 私は「VIP ROOM」に案内されたんです。 しかも通常の金額で。一緒の姉さんと息子さんは 都会のディスコに慣れてる事もあるんだろうね。 VIPルームに入れたら、ドリンク代込み? ある意味飲み放題?だとしても、 それは正当な金額を支払った人よね? ただVIP ROOMにだけ案内されただけなら ドリンクはちゃんとチケット渡すわ! ・・・と、言う事があったので 実は今回、50歳になった私は 「もし、また六本木マハラジャに行ったら VIP ROOMに入れるのかな?まあ今回は 無理かも」とちょっと思っていたのです。 でも、また六本木マハラジャに行ける!と 思っただけで、気分はアゲアゲだったのです。 そして今回、移転した後の「六本木マハラジャ」に 踊り場仲間のMリンと一緒に 行く約束をしていました。 「夜通し踊るだろうから、夕方東京に着くように ゆっくり新幹線に乗って行こう」と話をしました。 東京駅から六本木まで、地下鉄を乗り換え なんだか来るだけで疲れた。 しかも東京は暑い。今日も34°だって。 私は来る時、雨が降っていたから 傘を持ってきたのだけど なんだか邪魔になったかな? 普通の着替えの他に、 踊り用のボディコンもだし。 こんな時は服は一着でも少ない方が 楽なのよね。でも、目的がディスコだから 仕方ないか! 高架線に書いてある「POPPONGI」のロゴを バックに記念写真を撮る、お上りさんの私。 見て見て!Mリン!「アマンド」ってあのピンクのお店 BOOWYの氷室さんと布袋さんが 40年前、ここで「一緒にバンドしよう」って 話をした所なんだって〜〜!!きゃ〜! 「え?そうなの。それよりケーキ美味しそう。 でも、ここで食べれないんだよね?」 と言うちょっと温度差のある話をする。 六本木のホテルにチェックインすると 19階の部屋だった。わああ!眺め最高! え〜っと・・確か東京タワーが 見えたような?あ?ない? いや、ずっと左の方に小さく見える!! 「Mリン!あそこに小さく東京タワー見えるよ!」 「わああ。本当だ。でも・・・遠いね」 「うん。」 高層ビルに囲まれたこのホテル。 空が近いように見えるはずなのに ビルディングの屋上に工事中の ような物体があるから、 空の位置が分からない。 むしろ、窓の下を見下ろした方が どの位、私達の場所が高いのか分かる。 車が「ちょろQ」位の小さに見える。 「ここから間違って落ちたら死にそう」 Mリンとそう言い合った。 でもこれから楽しい夜が待ってる! 「今夜着る服」」に着替える。 外に再び出ると、街はもう夜モード。 しかも、雨が降ってきた。 おお!荷物になると思って持ってきたけど 傘があって良かった! 東京タワーをバックに 傘を刺しながら写真を撮ってみたら 意外と素敵に撮れていた。 東京タワーは小さく映っているけど 六本木のネオンがいい具合に映って アイフォン15様、どうもありがとう!なのだ。 そして、「六本木駅」の「3番出口」で(カッコいい!) 同じく踊り場仲間のM人さんと合流。 M人さんは、転勤で仙台に居た時に 毎回一緒に踊ってたメンズなのです。 三人で夜ご飯を食べながら 最近行ったディスコの話をしたり、 今度参戦する予定のディスコの話など 趣味友なので、話題は踊る事ばかり。 そして、いよいよ六本木マハラジャに向かう! 移転後の六本木マハラジャは ビルの6階にあった。ちなみに7階も マハラジャと書いてあって そちらは貸し切りパーティーなどの ディスコみたい。 同じビルに「マハラジャ」が 二つあるんだ〜。へえ〜。 看板前で記念撮影。三人でパシャ。 私はどこでも写真を撮りたがる女。 六本木マハラジャでも一杯 いい写真な動画が撮れたらいいなあ。 エレベーターで6階に上がり フロント前で順番を待つ。 私らの目の前には真っ赤なボディコンの女性。 出入口で一発目にそういう人に 遭遇すると、「流石都会のディスコ」と思うわ。 平日でも、ボディコン女性多いんだろうなあ。 私も薄紫色のボディコンで参戦。 冷房が効きすぎてたら困るから 腕の部分はシースルーになってるのよ。 でも、まだ夏モードだし、袖なしの方が 良かったかも?と後悔するかな? そして、私達も受付をした。 「席は予約済みですか?」と聞かれ 「いいえ」と答える。 この場合、私はVIP ROOMの事を 言っているのかと思ったのね。 一人、1,000円で入店。チケットは1枚。 え?なんだか安いね? まだPM8:00ちょっと前だから? 「それでは空いてる席にどうぞ」と言われ 三人でフロアに向かう。 グルっと回りを見渡す。 真ん中にフロア。明るい照明がキラキラ。 右側にVIP ROOM 近くに大きな ゾウさんじゃない像がいる。← ホール内の席が空いてるか見渡すが 空いてるテーブルには「予約席」と言う文字が 何か所もある。 うそ!なにこれ! 私達は席が無いってこと? ドリンクカウンター付近まで見に行ったM人さんは 「ダメだ。どこも空いてない」との事。 えええ!席って予約しないとダメなの? 知らなかった。M人さんも知らなかったみたい。 てっきり、どこのディスコも行けば 席を案内されるものだと思っていたわ。 もう、10年前に「勝手にVIP ROOM」を 案内された事がすごいステータスに思えてきた。 だって今回、席すらないのだもの。 ホール席でも、前日まで予約をしないと ダメなのか・・ここで初めて知りました。 席がないのは私達だけじゃなく その後、入店してきた人達もだった。 とりあえず、貴重品はコインロッカーに 預けたからいいとして、店内に持ち込んだ エコバッグ(スマホと羽織物が入ってる)を どこにおこう?持って踊るしかないのか? Mリンも紙袋にちょっとしたモノを入れて 持っていた。席が無いからモノもおけない。 ドリンクはどこに置こう? テーブルはないけど、ちょっとドリンクを 置けそうな場所を発見。 2個ドリンク置かれてる。 とりあえず、私のエコバッグと Mリンの紙袋をそこに置いた。 スマホを入れるショルダーを持ってきておいて 良かったわ。 これを首から下げていれば スマホは安心。 最悪、エコバッグを盗まれても スカートしか入ってないし。 もうこれも全部コインロッカーに 入れるべきだったんだよね。 あ、そうそう。私達もドリンク持ってきたら、 そこに置くしかないか。 「これはひたすら踊るしかないのか?」 三人で顔を見合わせて「そうだね」と言う。 うわああ・・それってちょっときつい。 ここでテンションが下がってしまった。 周りを見渡すと、まだ早い時間だけど 楽しそうに踊っている人達。 曲も聞き覚えのある80年代の曲で まあ、踊っていれば楽しくなるかな。 せっかく来たんだし。 私は、スマホを取り出し、マハラジャの 写真を撮ろうとした。 内カメラにして、自分が映るように 動画を撮っていたら、スタッフに 「動画禁止なんです」と声を掛けられた。 私は「え!そうなんですか。すみません」と あやまった。 私はまたここでもテンションが下がった。 一部始終を見ていたM人さんが 「知らない人の顔とか、SNSに 勝手に上げられたりすると 困るからじゃない?」と 言った。 うん。それはそうだよね。 知らない人の顔は映らないようにするつもりで 居たんだけど・・・。 動画も写真もダメって事なのね? そして座る場所もないとなると、 最後まで踊り通すしかない。 それしか過ごす方法はない! ・・・なんだか・・・ 1時間くらいだけ居て 帰ってもいいかなあ・・と言う気分になってきた。 M人さんは最終電車まで踊るつもりでいるし Mリンもラスト(24:00)まで居たいと言ってた。 私は、一人先にホテルに戻ってるね、と 言って途中で帰ろうかな・・と思ってきた。 協調性のない女と思われるかな。 でも、そうするとMリンホテルの場所、 分からなくなるかも。 その時は、迎えに来るから連絡してと言うわ。と ぼや〜と思っていた・・。 とりあえず、三人でフロアに踊りに出た。 いつもだと、先にドリンクを取ってくる私だけど 彼らもドリンクに行かないし。そうそう。 置く場所もないもんね。 踊り疲れて喉が乾いた時の方がいいかもね。 そういえば、写真撮ってる人が ほとんど居ない。もしかしてこれが 本当のルールと言うか、 正しいディスコの過ごし方なんですかね? ちょっと悲しくもなりながらも 楽しみにしていたんだからと フロアで踊って気分を変える。 |