マハラジャ参戦A


流れる曲はボンジョビの「Livin’ On A Prayer」

続いて「You Give Love A Bad Name 」

キラキラ光るミラーボールを見ながら

六本木の明るい夜に気分が上がる!


私の隣で踊っていたサラリーマン風の男性2名。

サビの部分で一緒に掛け声出して

同じように右腕を前に出して

今度は左腕を前に出して、

同じ動作で踊っていたら

目が合った。私も面白くなってきた。

「いつも良く来るんですか?」と

笑顔で声を掛けられた。


「初めて来たんですよ〜!」と私が言う。

サラリーマン風の男性2名は

職場が一緒で、もう一人は

あちらのテ―ブルに座っているとの事。

「職場が六本木駅から近いの」と言う。

なんて素晴らしい場所!

仕事帰りに来たとの事。


「近くなの?」と私に聞くから

全然近くないですよ!

仙台から新幹線に乗って

初めて来たんだと言う事を伝えた。


「えええ!仙台って被災地でしょ?

大丈夫だった?」と言われた。


・・・もう、数年経ってしまって

東日本大震災の事は

てっきり風化されているもんだと思ったら

思わぬ所でそのような発言を聞いて

ビックリした。

会話をしながら踊っていると

テーブルに居たと言うもう一人の男性も

踊りに来た!

「どうもはじめまして!」と挨拶をした。

「誰と来たの?」


「あそこで踊っているお姉さんと

若いメンズです


「ええ!本当のお姉さんなの?」

「違いますよ〜!人生の先輩ですよ!」

「(私を差して)何をしている人達なの?

もしかして芸能関係とか?」←

「えええ〜!そんなワケないじゃないですか!」

社交辞令なんだろうけど、

仙台ではまず「芸能関係」なんて事

言われる事ないし


(私がせいぜい言われるのは

ホステスですか?

どこのお店ですか?くらい)


東京が舞台だと、普通に

「芸能界」と言う言葉が

出るもんなんでしょうか。


とにかく、ごく普通のOLやっている私からは

信じられない言葉だった。



しかし・・・東京の人達ってもっと

クールで個人主義みたいに思っていたけど

そんな風に笑顔で話してもらえてビックリ!

「そうだよ。みんな都内でも気軽なんだよ」

しかもそのサラリーマンの一人は

家が渋谷にあると言う。

(後からタクシーで3,000円くらいで帰れると聞く)


・・・もう、その一言だけで凄い。と思った。

「今日は東京に来て夜ごはんは何食べたの?」

「はい。マックで〜す!」

ズル・・。サラリーマン男性が私の発言を聞いて

フロアでズッコケる。


「なんで〜!?」

「若いお兄ちゃんがマック食べたいって言うから

みんなで食べてきましたよ」

「せっかく東京に来たなら

5,000円くらいでミシュランあるから

食べに行ってきなよ!」

そんな会話をしながら、気分が上がってきた私は

お立ち台に上る事にする。

ちょっと高い台で踊っている女性二人よりも

一番高いお立ち台が反対側にあったので

そこに上がる。



わ〜〜!眺めがいい!

サラリーマンメンズ3名が拍手してくれる。←

この高い目線。パノラマ風に周りをグルっと見て

天井からはクーラーが来て涼しい!

一等席!と言う気分。

DJブースを見下ろすと、パソコンで

曲を回しているイケメンお兄さん。

流れる曲は、「ダンシング クィーン」

「I SHOULD BE SO LUCKY」など定番ソング。


フロアに居る人達の笑顔が見える。

見る所見る所、虹色の光が反射して

踊る人達を輝かせる。

私は久々に視線を感じて快感。


この景色が見たかったの〜〜〜!!!

東京の六本木のディスコで

初のお立ち台体験!

ああああ〜〜!私・・・

生きてる〜〜〜!!!

「ヴィーナス」もかかった!

Oさんも誘ってお立ち台に

上がるように腕を引っ張ったが

ダメだった。「遠慮しておく」だって。

クーラーが直接顔に当たって

化粧崩れなくっていいね!


台を降りると、「どうもありがとう!」と

周りにいる人達から言われた。

ビックリ!こうしてみんなで

調和し合って盛り上がるのかな!?


数年前に名古屋の高級ディスコに

参戦した事があったけど

その時、とってもクールに感じたの。

一人一人の踊るスペースが

確保されているようで

隣近所ともあまり話をしている感じもなく。

たまたまその時だけかもしれないけど

そこで思ったのは
「大都会の人達って

本当にクール」と言う事。

あの時は仙台ノリが恋しかったな。

だけど!今回初めて東京で

仙台みたいなノリを体験して嬉しかった。



そうそう。サラリーマン男性3名組の

テーブルにお邪魔してまた話をした。

(カクテル飲みにテーブルに

戻ろうとしたら、目の前が彼らの場所だった)

そして、三人組から名刺を頂いた。


「ええ!うそ〜!○△◆×※〜!」

  (↑其の大手会社の名前)

私が思わず声を上げて言ったら

「シー!!」と人差し指を口に当てて

彼ら三人は同じ動作をした。

「こ・・これはこれは!いつも

大変お世話になっております!」←営業かよ。

と、改めて挨拶をする私。

本人ら曰く「シニア層」と言う。

でも、そう言っても私と10歳くらいしか

変わらないような気がする。

「六本木もいいけど、銀座にある

ディアナって言う所もいいよ」

「ミニディスコっぽいのがあって

リクエストも出来る所なんだよ」

「ディアナは、前にラジオシティーと言う

のがあって、その後に出来たんだよ」

ラジオシティーって、昔ディスコの雑誌

「ヘブンズドア」と言うのがあって、

その雑誌に載っていたのは覚えている。

「あとは、ブランド東京。

ここは高いよね」

・・それはクラブなんですか〜?

ディスコとは違うんですか?

(後から検索して、彼らの言ってたのは

高級クラブだと言う事と

年齢層が高いのを知る)

「それにしても、リクエストした曲

今日、かからないな!」と言う。

リクエストできるんだ〜。知らなかった。

そんな彼らは、一人が電車時間があり

0時に帰ると言う事。

「今度また来る時、教えてね〜!」と

言われる。



カクテル2杯目でお手洗いに

行きたくなった私。

一体どこにあるのかな?

黒服お兄さんに聞いたら


ご丁寧に、ご案内してくれた。

まあ!このような接待を受けるのは

久々なんですけど!←かわいそう。

トイレに入ると、そこは意外と黒一色だった。

昔、K&Qのトイレも豪華で

ゴールドだったような気がして

そんな感じかと思ったら

シックだった。


しかし、重低音が効いてて

トイレに居てもズン!ズン!って

誰かリズミカルに床でも叩いてるの?と

思う位、音が響いてた。

トイレのあった綿棒助かりました。

ちょっと耳かきして出てきた。



そして、薄暗い通路に

段差のある所にはライトが光っている

その場所を歩いていると

先ほどフロアで会った男性に

呼び止められる。

「綺麗だね!良く来るの?」

「いいえ。初めて来たんですよ!」

「どこから?」

「仙台です」

「うそ〜!遠いね!」

「はい。そうですね。遠いですね

新幹線で2時間ですよ」


「新幹線からその恰好で来たの!?」

「きゃははは!まさか〜!

この格好で来たら後ろ指さされますよ!」

そう。私はこの日は真っ白のヒールと

真っ白のボディコンで参戦したくて

雨が降らないのを祈っていた。

こちらの男性は埼玉県から来ていると言う。

「仕事なにしてんの?そういう恰好で

仙台でも踊っているの?」

そんな会話をして終わったのだが

ビックリしたのが

東京(関東)の人達に

「まなっている」とあえて

言われなかった事。


これって、色んな人を見ているからなのか?

逆にこっちの方(東北)に住んでいて

関東から出張で来た人や

転勤してきた人には

言われやすいのかな?と思った。



あと!トイレからまた出てきた時の

話なんだけど

マハラジャのオーナーさんから声を

かけてもらえた。


ずんたんが帰る時、一緒に出口まで

歩いて行った時に挨拶していたからかも

しれないんだけどね。

「ここは初めてなんですか?」

「はい。初めて来たんですよ」

「仙台にもマハラジャありましたよね?」

「はい。マハラジャもキング&クィーンも

ありましたよ!NOVA21グループの。

でも、20年前位になくなっちゃったんですよ」

そんな会話をしながら名刺を頂いた。

黒の一面に、ゴールドで「マハラジャ」と

書いてある。象さんも一緒に。

うわ〜!こういう名刺もらうと

自分がまだ二十歳そこそこなのかと

思ってしまうね。


ここは「ピークがPM22:30〜23:00」だと言う。

ちなみにジュリテクは、あまりかからないけど

火曜日だと流れますよ。と教えてもらえた。


テーブルに戻り、Oさんらとドリンクを

飲みながら落ち着きを取り戻す。←

深夜0時も過ぎ、人も少なくなってきた。

この時間まで居る人達って

泊まる所がある人か

本当にタクシーで

すぐ帰れる人達なんだろうか。

フロアで踊っていたら

黒服お兄さんに

「社長が是非

またお立ち台で踊ってください!
って

言ってますよ」と声を掛けられた。

わあ!嬉しい。

東北人の私で、いいんですか!?

本当にそんな事言われると

自分がまだ10代かなと思ってしまう。


だけど、この時は80年代のユーロで

パラパラをしている人達ばかりだった。

あれ?水曜日ってパラパラ禁止って

書いてあったような?

「パラパラ分からないので〜!すみません」と

黒服お兄さんに断って

Oさんらとフロアでフリーで

踊っていた。

DJブース前のお立ち台でパラパラを

踊っているお姉さん

かかっている曲は

「ブンブンダラー」だったんだけど

仙台で見かけたパラパラとはまた違って

複雑な踊りをしていた。


お立ち台降りそうになったのを見て

降りないでそのまま踊って見せて〜!と

思ってしまった。

第三次パラパラの頃だと

踊りが統一されているけど

第二次やそれ以前だと

地域によって踊り方が違うよね。


わーいわーい!

東京に来ていいもの見せてもらった。

曲が終わって、チークタイム。

AM1:00に終了らしい。

でも、6月24日と25日(それ以降も?)は

風営法の改正により、

AM5:00まで営業だって。

この用紙と、マハラジャのコースターは

記念に持ち帰ってきた。←



最後に私らはオーナーの片山さんと

四人で写真を撮ってもらった。

ちゃんとマハラジャのロゴが入るように

撮ってもらった。

とっても濃厚過ぎて、色んな人や

色んな話を聞いて、熱い夜だった。


この思いは、ハマラジャの箱に入り切れない。