石の思い


いつのまにか、パワーストーンが増えている。

私の左腕には、大きな水晶から始まり、

アメジストのキレイな紫色が増え、

去年の暮れには

黄色の針入りの水晶が仲間入りした。

私の左腕には、3連のパワーストーンが

ジャラジャラと並んでいる。

私はこの色合いが大変気に入っている。


でも、あまりにも付けすぎだろうか?

オフィスに向かないだろうか?と思い

水晶とアメジストだけにしてみた。

2色でもキレイなのだが、どこか落ち着かない。

そして3連にしてみた。

やっぱり落ち着く。


今までも1個なら、1個。

2個なら2個で安心だったのに

3個にしたらもっと安心した。

石を持っただけで安心するのも変だね。

でも、身につけているのが日課になると

ないと変な気分になるのである。

きっと私の所に来た石達は

全て相性が良いのだろう。

仲良しが集まれば集まるほど

もっと仲良く楽しくなるのと一緒だ。


3連にしたパワーストーンは

幸い夏場じゃなければ

私のジャケットに隠れてくれるので

オフィスはこれでOKなのだ。

でも、石の魅力に心奪われている私は

ウェストポーチにも実は石を飾っているのだ。


この石は全て緑で作ってもらった。

タイのお土産でもらった緑のキャッツアイ。

このストラップが汚れてしまったので

さらに石を加えて、縦に4個石が並んでいる。

アヴェンチュリンと言う石も混ざっている。

私はこの緑の色合いが気に入っていた。

いつも歩くと、ユラユラと揺れる石を

仕事中に見ているのも好きだった。

そして気がついた。

この、石は私に何かアクシデントや

注意して欲しい事が起こると

ウェストポーチのポッケに

隠れてしまうのだ。

そんなバカな?って思うだろう。

私もそう思っていた。

なんでこのミドレンジャー達が

何故隠れてしまうのか不思議だった。

しかし、そのサインを私への警告と

思い、毎日を観察していたら

分かってきたのだ。

「この作業に取り掛かるの注意!」

「つり銭、チェック注意!」

そしてこの傾向は、忙しい時になれば

なるほど丸一日、かくれんぼして

出てこないのだ。

「嘘でしょう?」

そう驚かれたので、石の本職の人に

わざわざ見せに行った。

「今日、かくれんぼしてるの」と言って見せた。

石売り場のお姉さんは

「面白い〜〜!」と言っていた。

やっぱり、石にも意思はあるのだと実感。


腕につけているパワーストーンも

色が濃くなってきている。

これは気のせいではなく

やっぱり何かを吸収してくれたからだろう。

自分の身代わりになって

壊れてしまう事もあるらしい。


そういえば、数年前「ゆぼひか」の雑誌に

「その人に合った

ピッタリの石が届きます」と言う企画が

載っていた。

380円くらいの小切手を送って

私の元に届いたのは「アヴェンチュリン」の

深い緑色の石だった。

イライラ、自分の感情をコントロールするのに

最適な石との事。


本当にそうだった。

そしてこの石は数年後、突然いなくなったのだ。

確かバッグのポッケに入れておいたはず。

浄化しようかな〜と忘れていた頃

探したけど見つからなかった。

もう役目を終えたサインじゃないか?と

色んな人に言われた。

何処を探しても出てこなかった。

確かにバッグにしまったのに。


だけど、また違った形で

アヴェンチュリンが欲しくなった。

その人にピッタリの石が

来るようになっているのだと思った。


そして、やっぱり石は

生きている。(レア物?)

自分の意思があるみたいだと

思えてならない私なのである。