ポリープカット体験


大腸のポリープをカットする為に

入院が決まっていた。

今回は、下剤も飲んで準備をしてきてから

病室で待機と言う事らしい。

下剤2リットルは、朝の6時から

飲むよう指示された。



梅味の下剤は、

ミネラルウォーターを

1リットル混ぜてシェイクする。

そうやって自分で作るように

用意されたのだ。

大きな袋に、水で薄めた下剤を

シャカシャカ降っている自分は

朝から怪しいアラフォー女。

どのぐらい混ぜたらいいのか

良く分からないが

これで混ざった事にしよう。

朝の6:00から、

150CCの下剤を飲む。

150CCの量をチェックするのに

計量カップでご丁寧に測り


グラスに移す。

10分置きに、150CC飲む。

その間、トイレに行きたくなったら

行く。そしてそれも記録する。


幸いにも私は、前夜に飲んだ

下剤の方がすごく効いて

朝方3時にゲリP気味になって

トイレに駆け込んだ。

それが良かったらしく

この梅味の下剤を飲む作業は

思った以上に早く終わりそうだ。


前回の2リットルの下剤は

ハッキリ言って地獄だった。

生まれて初めて体験して思った

約2時間の苦悩と葛藤は

先日HPに書いた通りである。

だけど私は学んだのだ。

前回の下剤は、ハッキリ言って

前日だけ食べ物に

気をつけていただけだった。

本来なら一週間前から

食事の量を控えめに過ごすのが

ベストだったらしい。



職場が変わった事もあり

食生活がちょっと変わって

体重も落ちたせいか

なんと!1キロ体重が減った状態で

過ごしたお蔭で早く終了した。

下剤も半分だけ飲んで済んだのだ。

これはビックリした!

梅味と言う下剤は

こないだのレモン味の下剤には劣るが

それでも飲みやすかった。


そして、下剤体験も2回目になると

便の色が、もう少しで

例のカラーサンプル

黄色〜クリアの色に変化するのが

目に見えるし(当たり前)

手に取るように分かるので(手に取りたくね〜よ)

「あと、2杯飲んだら大丈夫!」と

判断できるようになった。

私は本当にツイテルな〜と思った。


2リットルの下剤で

便の状態が「茶色」からなかなか

変化しない場合

さらに2リットルの下剤追加があると聞いた。

しかもそれでもダメなら

さらに浣腸だと言う。

そんなダブルのオプションを付けるまでに

至らなかったのを有難く思った。

あの2リットル飲むのにも

飲み過ぎて吐いたりしないか!?とか

お尻の穴を守れ!と切実に思うのに

それ以上の事をされたら


水ぶくれしそうだ。

だけど、今思うと

「飲んだ下剤(水)が体を

通っていくだけ」の流れ作業なので

飲まなくなったら、流れる物もないので

トイレの心配はなくなるんだなあと思った。


さて。下準備も出来たし

病院に行く事にする。

私はこの時、自分が大腸の中を

デトックスした気分になった。

胃の中は勿論

大腸の中も空っぽ。

今、ツルツルの状態である。

これは!もしかしたら

美容効果もあるのではないか!?


良く考えてみたら

大腸の中を綺麗サッパリにするって

内視鏡を受けない限り、

ない事ではないか!?

おお、私は2回も腸美人になった!!

一部のワールドでは「断食」なども

流行っているみたいだけど

あれも、食べないようだけど

実は水は飲んでるんでしょ?

私も今日は、断食になるけど

食のありがたみも感じられるそうなので

ちょっと体験してくるわ。



さて。病院に到着。

平日なのに、沢山の人達がいる。

ほとんど、60代以上の人達。

受付に行って、入院予約の話をした。

病室に行くのに

お迎えの人が来てくれるとの事で

ちょっと待つ事になった。

たかが一泊二日の入院なのに

旅行にも使えるボストンバッグに、

通常使用のバッグ、

そして雑誌2冊&マンガ本&本3冊の入った

バッグを持って、ソファーに座っていた。

何処から見ても、荷物一杯

旅行気分(?)の私。


母が付いてきてくれたが

なんか、私が入院すると言うより

母が入院?と言う感じに見えているかも。

一応、「手術中に顔色を確認するので

化粧は控えめにしてください」と言うのと

「ネイルもしないでください」と

注意書きに書いてあったので

しっかり守る事にした。


いいわ〜〜・・たかが一泊二日くらい。

スッピンに、爪もネイルなしだっていいわ〜

テンション下がるけど。

でも、さすがに眉毛がないのは

どうかと思い、

眉だけ描いた。

あと、吹き出物を隠すための

コンシーラーで、ちょっぴり


訂正した。

私が20代だったら、ここで

でっかいサングラスなどを掛けたい所だが

ここは病院だし、自分は40歳だし

一応、病人なのだと客観視する。


スッピンで、運転用メガネを掛けて

お迎えを待っていた。


10分位経っただろうか。

私の名前が呼ばれた。

看護婦さん(あ、今って看護師さんて言うんだね)が

迎えに来てくれた。

「今日、担当させてもらいますKと申します」

「こちらこそ、宜しくお願いします」

母と私も頭を下げた。

とても感じの良さそうな、優しい印象の

ナースだった。


時間はAM10:00

早速病室に向かう。

私は個室希望にした。

入ったその部屋は、

ベッドに、テレビ、

ちょっとした椅子が置いてあった。

どこも病室って、

作りはほぼ一緒だろう。

ちょっぴり高い場所だったので

景色は良かった。

着いて早速

本当に大腸検査の準備が出来たか

最終チェックをすると言われた。

「150CCの水を飲んで

トイレに行きたくなったら

呼んでください。そして

便の状態がOKかどうか

チェックします」と言われた。

もう飲まないで済むと思ったのだが

最後の一杯が待っていたのか〜!

ここから先は、いくら水を飲んでも

大腸の中も、胃の中も

空っぽなので

ひたすらただ、体に入った水だけが

体の中を通り過ぎていく事になった。

私は、1杯の水を飲んで

すぐトイレに駆け込んだ。

自宅で出した物と同じ、

クリアな黄色の水が排出された。

この透明度の高い色は

どうやら「ビタミン」らしい。

下剤の中に、ビタミンも含まれていたから

黄色になるらしい。

イエローイエローハッピーである。


さて。今度は病人らしく

用意されたピンクの

病室ルックに着替える。

このようなファッションに身を包むと

本当に病人の気分になってくる。

私のバックグランドは、病室。

スッピンに爪の色もない。

どこも痛くもないのに

「入院スタイル」を外からも

内側からも準備してしまうと

「病人らしく、怠くなる」と言う

心境にまで陥る。

やっぱり、服や化粧って

外に向かいたい!と言うパワーを

くれるんだなあと思った。

今、正反対の心境になったから。


ベッドに寝っころがって

持ってきた雑誌を見よう。

私は、今日PM15:00の手術の予定だけど

もう準備できたらから

いつ呼ばれてもOKなんだけど〜〜・・

すると、ナースが言った。

「今日の手術の予定の人は5人いまして

下剤の効き方によっては、

順番が前後したりします。」

えええ!?私だけじゃなかったの?

「もしかしたら、お昼すぎくらいに

順番が回ってくるかもしれません」

あ〜・・そうなんだ〜。

じゃあ、呼ばれるまで待機ね。

母と個室で、テレビを見たり

雑誌を読んでいた。


読もうと思って、買っていた本が

思った以上にあって、

しかも今日、ここでまとめて

読めるなんてツイテル〜〜!

先日、50円でゲットした

漫画本「ヘルタースケルター」!

(108円もしない本を初めて買った)

映画のエリカ様の方が

綺麗で見やすかったけど

この漫画は、病室では

私は楽しめた。

あと、読みかけのピンクレディーの

ケイちゃんの本。

これも読めるなあ〜と思って過ごす。