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貸切パーティー


晴れた日曜日。FORUS前で仲間達と待ち合わせをしている。

暗闇に馴染んでいる私達が、お日様の下で会うなんて

なんて新鮮なんだろう。ボディコンに、ヒールのないカジュアルな靴を

履いている様な、ミスマッチ気分になっている。


今日は、貸切パーティー。踊っていて、知り合った彼らと仲間になり

気がついていたら人脈が増えていた。

二桁になった仲間達と、気が済むまで踊りたい。


私達は、今日の日を待ちわびたていた。

用意されていた席は、VIP ROOM!!

一万円払わないと入れなかった、あの憧れの席。

私達の名が書いてある、そのテーブルに着くと

いつも会う仲間がいる。


渋滞並みの様な、週末の夜のDISCOでは

人の波に埋もれて、寂しくなってしまう事もあるけど

今日は特別。だって身内なんだもの。


完全防備された金色の世界。

ヨーロッパの貴殿の様な、リッチな空間。

真ん中の席で、仲間達に囲まれたら

私は一人ではない事を感じていれる。


300の人が集まったそのパーティ。(箱の大きさから言ったら、

結構、これでも人が集まっていた方だったんですよ)

私も大学に行っていたら、きっと勉学に踊りに

励んでいたのかな?

素敵なサークルに入って、踊り仲間が沢山出来たのかな?

今日は、同世代の集まり。VIP ROOMでお酒飲んでる

見知らぬオヤジもいない。


今日の為に用意した、私のボディコンは

真っ白レース。羽織り物のレース。

もうすぐ、始まる。これから音の波にノル・・・

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