パラレル★ワールド、行きたい!?



藤子不二男先生の「短編集」と言う漫画本を

真剣に読んでいる。

貸してもらった短編集、全巻で4冊なのだが

1度読んだのを読み直すのも

面白い。

2〜3回読み直しているうちに

これはスゴイ発想!と思ったのが

沢山あった。その中でも一番

私が印象的だったのは

「パラレル同窓会」と言う物語。


話の内容は簡単に言うと

52歳の会社社長が主人公。

自分の今までの選択は正しくて

全て成功したように思っていたが

なにか物足りない。

本当は作家になりたかった。

本当はSMが好きだ。

でもハメを外して

そんな事出来ない。

そんな時「同窓会」の招待状が届く。

自分にそっくりな人間が

自分を向かえに来てくれた。

そのソックリさんは、


「最近ハメを外して

遊ぶようになった自分」だった。

「今から、
枝分かれして別々の人生を選んだ

自分達が集まっている同窓会へ行こう」


誘いに来てくれた。


主人公の自分はビックリ。

本当に自分の集まりだった。

同窓会と言えば

もっと賑やかで楽しいものかと思ったら

全然違った。

それぞれの分岐点で枝分かれして

別々の人生を歩いている自分を見る。

「社長になった主人公の自分」に対し

「その会社の窓際族の自分」

「その会社を辞めさせられた自分」も居た。

さらには「SMが転じて、殺人犯になった自分」も

存在していてた。

主人公は

「自分もその素質があるから

気をつけよう」と言う。

最近の自分と枝分かれした自分は

かなりいい方。

しかし、「食べていけないけど

作家になれた自分」に出会ってしまう。

実はこの同窓会・・・

それぞれが合意すれば人生を

チェンジできるシステムになっていた。

主人公は「ぜひとも人生を交換してほしい」と

作家の自分に頼む。

「本当にいいの?」と言う作家の自分。

同窓会の時間が終了すると

主人公は、念願の作家の自分になれた。

だが、住む場所もなく

食べ物にも困る生活だった。


私は、このストーリーの結末が

酷ではあるが、好きだ。

しかも漫画の最後の1コマは

やたらと大きくて

読んでいる私らに「・・・その後

一体どうなっちゃったの?」と

ささやかな疑問と、哀愁を感じさせる。

それがたまらなく消化不良にされて

いいかも?


さて。あの漫画を見て思ったのは

心がすさんでしまうといると

人生が堕ちて行ってしまうのでは

ないかと言う事。


「窓際族の自分」それより人生が落ちると

「会社を辞めた自分」

さらに「犯罪者になった自分」

どんどん負のスパイラルに堕ちていく。


「もっと違う人生があったかもしれない。」

それって、少なからず

誰でも一度は思った事があると思う。

今の自分の居る環境や土壌が基準で

それより恵まれているように見える人を

見てると、そう思う事あるでしょう?


話は変わるようだけど

「今、高校時代くらいから人生やり直したい」とか

「20歳くらいからやり直したい」って

言った事ありませんか?

私もそう思った。だけど今の自分から見れば

修正できた人生かもしれないけど

何も分からないまま また

この年齢まで生きるんでしょう?

そうすると結局

今の自分にたどり着くような気がした。

だから間違ってない選択だったのだと思う。


またまた話変わるけど

私の持っているタロットの本にね

「人生は発言と行動で変わっていく」って

書いてあったよ。

良い方に心がけていけば

今以上に良い

パラレルワールドに行けるんだね!