ジャングル プリンセス


青くキレイな空の下、真っ赤なワンピを着ている。

今日は27度。私は今日も後ろの席で、さとうきびの畑を見ながら車で移動。

二車線の道路。どうやら北の方へ向かっているらしい。

土地感覚もなければ、地図も読めない私。運転は行動派Lに任せ

私は後ろの席で、左の頬に当たる日差しに夏を感じる。

「今日は
パイナップル王国に行くよ!」

沖縄旅行二日目の最初のコースに向かう。

どうやらパイナップルが食べ放題らしい。
ビタミンCは美容の味方だ。


大きな看板があった。ああ、あれだ。私達は目的地に着いた。

入場金を払うと、「この車に乗ってください」と言われる。

ゴルフ場で良く見かける、あのシンプルな

屋根だけ付いている四人乗りの車だ。

運転の必要のない、自動で動く車である。

これこそ、
本当の自動車である。

「やあ。パイナップル王国にようこそ

いらっしゃいました!」

車が勝手に喋った。「はい。いらっしゃいました〜」(←アホ)

私らは音声に従って会話をする。「僕は パイナップル君だよ」

このパイナップル車は男性なのか。

「これから、僕が生まれた場所を案内するよ」と言う。

「よろしくね〜」と私が言うと、タイヤが勝手に動いた。



どうやらパイナップルは、暑い土地でしか取れないらしい。

そう言われてみると、この景色はまるでサバンナのようだ。

見た事のない、緑だらけ。あちらに見える木は

水玉模様になっている。「うわ〜・・気持ちわる〜い」私は

その木が、気になって気になって仕方ない。

♪この〜木 何の木 気になる木♪の歌を口ずさみたくなる。

木が一面 水玉模様と言えば響きが良いが、正確には

水ぼうそうにでも かかっているような柄をした木なのである。

ね?気になるでしょ!その木も またスマートなものだから

縦に水玉模様なの。太った木だったら、だ円かなあ?(←アホアホ)

東北では まず見れない温かい土地にだけ生えている緑。

木の枝の中に、まだ木が生えている。そういう植物なのだろうか。

そして、何故か 花と言うモノは赤しかない。

緑がとてもグリーングリーンしている。

通常モードだと、緑は「青々している」と言うが、この場合


緑はグリーングリーンが最適な文法である。

でも、こんな緑の王国にいると みかりんたち

「ジャングル プリンセス」みたい。

そんな気分にならない?と彼女らに聞くと

「うん。そうだね」と一応 話を合わせてくれた。

HAPPY HAPPY DAY♪である。

私は ジャングルで写真を一枚撮る。


パイナップル車は 坂を上る。

「僕はね〜。こんな風に生まれるんだよ」

そう言われ、私が見たもの。それは畑に沢山の葉っぱがあり、

その中にあるパイナップルであった。

え・・パイナップルって、畑なの?知らなかった〜!(←恥?)

私は ヤシの実みたいに、木に生えているのかと

思ってましたわ〜!
(←本当にアホなんだね)

でも、良く考えたら 重いよね。パイナップル木に生えていたら

重くて すぐに落ちそうだね。



グルリと一周して、パイナップル車は停止した。

「朝から新鮮だねえ」と私が言う。「次はいよいよ食べ放題だよ」

そのまま歩くと、パイナップルのジュースやワインがある。

・・・良く、みると それは食べ放題ではなく、
試食コーナーの集まりである。

私がジュースを味見しようと思ったら、
腕と足がかゆい。

さっきのジャングルで
蚊にさされたのじゃ〜!

N子も「かゆい〜」と騒ぐ。後ろに居た観光客も騒いでいる。

Lは「何処もかゆくない」と言う。なんでよ!?

A型は血がうまいのか〜!(私とN子はA型。LはO型)

「二箇所もさされてる」とN子。
私は5箇所だよ、五箇所!

「肌の露出が多い人ほど、蚊にさされるんじゃない・・・」


Lが真顔で言った・・・。今日の私はノースリーブ ミニ ワンピ。



さて。私はアルコールで、かゆみが抑えられるかも!と思い

パイナップル ワインを蚊にさされた場所 5箇所に塗った。

N子にも勧めたが
「のー さんきゅ〜」と言われた。


テレビで見るなら、異国のジャングル。 

でも、入り込んだら、蚊にさされるジャングル。

二人のプリンセスは、蚊にさされて「キンカン欲しい」と

叫んでいたとさ。



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