乳がん検診デビュー お一人様デビューの第一歩が、まさか乳がん検診だったとは。 自分でもビックリである。 35歳を過ぎた頃から「自分もそろそろ健康に気をつけないと」と なんとなく思ってはいたが。 子宮の検査より、とりあえず一人で行けるだろうと思い デビューしてみました。 病院に行くのではなく、町でしてもらえる検診。 この時保険証は必要なのか?と思い用意した。 でも見せてとも言われなかった。 盲点だったのは体に羽織るタオルを持参する事。 母に言われ、バスタオルを用意した。 持ち物の欄にそんな事書いてないけど? 「上半身裸になって タオル巻いて順番を待つようになるのよ」 そうなのか。知らなかった。 真冬だし、いい事聞いたわ。 そして場所に向かうと ピンクリボンのバスが止まっている。 おお。あれが噂のピンクリボンか。 「余命一ヶ月の花嫁」を思い出す。 たまに車にピンクリボン貼っている(描いている)人 いるが、あれはなんなんだろう。 中に入って受付をしてもらった。 私は27番だった。 みんな早くから来ている。 9時受付なのにもう27人もいた。 見渡す限り女子だらけ。 普通にスーパーで買い物をしてそうな集団。 一番若くて35歳。そして上は80代。 この中に居ると私はまだまだ若人。 パッと見て「30代」「40代」「50代」と分かるような 気がしていたが。。日差しとは自分の年齢を直に表す。 40代と思っていた人が30代だった(失礼である。) 受付を済ませ、問診に呼ばれ、 その後検査になる流れ。 30代は超音波で検査。 40代以上はレントゲンみたいな感じになるらしい。 超音波は室内で、レントゲンはあのピンクリボンのバスだ。 「超音波でお待ちの105番 ○▲□さん」と呼ばれると 立ち上がってカーテンの向こうに行く。 その時呼ばれる人は30代である。 こんな所で年齢を明かさなくてもいいのだが これから先、若作りをして30代だと思わせて レントゲンコースに行く自分を想像して 周りが「あの人、30代じゃないのね」と思わせてみたいわと ちょっと思ってみる。 それにしても待ち時間は長い。 ふと顔を上げると「乳がんセルフチェック」と言う この場に十分すぎるほど馴染んでいるDVDが映っている。 なにもする事がないから見ている。 上半身裸の女性が登場。 年齢は40代くらいだろうか。 胸はボリューミー。 何も知らずにここだけ見たら 「熟女のAV」に思われる。(←不謹慎?) 本来のテレビなら隠されてしまう乳首が そのままストレートに映され 脇の下(しっかりムダ毛カット)もモロに アップに映され 「横になって脇の下から人差し指で押してみて チェックしてみましょう」と 言っている。 これは、ガンのセルフチェック。。。 今度は違う女性が出てきて 鏡の前でチェックをしている姿が映った。 私の横に居たオバサン二人が 「あらまあ!おっぱい でっかい事〜〜〜!!」と 言っている。。。 私はただ横で「・・・・・」である。 「超音波でお待ちの125番の方〜」 私の名前が呼ばれた。 はいよはいよ、今行きますよ。 私は立ち上がって「よろしくお願いします」と言った。 カーテンの向こうで服を脱ぐ。おお・・寒い。 いくら室内でも真冬だ。風邪ひきたくないわ。 私はバスに行くんじゃないからまだ寒くないか。 40代以上だとマンモグラフィと言う レントゲンみたいな検査らしい。 こちらの方が早く終わるらしい。 私はタオルを巻いて、さらにコートを着て その待合室に行くと前の人が順番待ちをしていた。 廊下にある椅子に座って順番を待つ。 私の前にちょいヤングが1名。 ふと、ドアが開きちょいヤングの番が来た。 次は私の番か・・。寒い。 目の前には折り紙で作られたバイキンマンが 私と目を合わせている。 バイキンマンが悪い菌をやっつけてくれるみたいように 見えてしまう。。今日の私にはそう思えてしまう。 「次の方どうぞ」 私の番が来た。優しそうな40代前半くらいの 女性の先生だった。 ベッドに寝るように言われた。 去年までは医者が手で確認する検診だったのだが 今年から超音波で診る事になったと言う。 左胸からジェルを塗られた。 エコーを当てるように器械が私の胸の上をすべる。 横にまっすぐに通る。しかも乳首の山を越え タニを超え僕らの町へやってきた〜♪ 検診さんが〜やってきた〜♪ 横に行くと一段下がって横にまたすべる。 今度は縦方向。痛くも痒くもないのだが 変に感じてしまう。(アホ) 右の胸も同じ事をされ、終了。 再び寒い廊下を通り 着替えて終了。 バスに乗ってレントゲンを撮る方も 寒そうだった。 結果は一ヵ月後と言われた。 年齢を重ねると 健康が大事なんだなあと思う。 |