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ありがとう、にゃんにゃん


自分が泣きたい時に

目の前で、先に誰かに泣かれると

自分は冷静になって、涙が出なくなってしまう。

数年前、祖父が他界した時、

私の前で泣き崩れる従妹を見て・・そう感じた。

私はまた、あの時のような悲しみに出会うのか?


一人になると顔の緊張も解けて、涙が止まらない。

行き場のない私の思いは、バスルームの泡の下に沈んで行く。

どんなにひどい顔で泣いても平気。

涙は、シャワーで流れるから・・・


にゃんにゃんは、もう四日も何も食べていない。

注射も3本打ってもらった。

水を少し飲むだけ。トイレにも行かない。

「にゃんにゃん」と呼ぶと、ウッスラと目を開けるだけ。

しっぽ、パタパタしてよ!にゃんにゃん!

にゃんにゃんは、このまま天国に行ってしまうの?

私が嫁に行けるまで、世話してくれるって言ったじゃない!?

私は次の日も、にゃんにゃんを病院に連れて行く。


「にゃんにゃんは、死んでしまうんですか〜!!?」

私は泣きながら病院の先生に聞いた。

「え?なんで?」キョトンとして先生が言う。

「エサ、四日食べてないんです!」ボロボロになりながら

言う私に、先生は「エサは、食べなくても良い注射したんだけど」と言う。

私は少し泣き止む。

「寿命?まだまだ生きるでしょう、にゃんにゃん。

だって
うちに来る猫は20年生きるからね!

先生は、そう言いながら、にゃんにゃんの血液検査をしてくれた。

今回のバタンQ〜の原因は何か!?


結果は「食い過ぎ」であった。コレストロールが多すぎ。

ウイルス感染はなし。でも食い過ぎで、肝臓が弱いとの事。

にゃんにゃんは、四日断食をしても

コレストロールが高いと言われた。

普通の猫なら、四日食べなかったら不安。でも、にゃんにゃんは

持ち前の肉と脂肪が、沢山あるから大丈夫。

四日エサ抜きでも、コロコロおデブ。

動かなくても、大デブ。

しかし、四日断食で、5.5キロの体重が、5.1キロになっていた。

にゃんにゃんは、ダイエットに成功である。


そう言えば、にゃんにゃんの皮膚の塗り薬も

普通の猫より脂肪が多いので、なかなか体の中に

染み込んでいかない。
と言われたような・・・

それで、普通の猫より、通院したような・・・


日に日に元気になってく、にゃんにゃん。

にゃんにゃんが生きていてくれるだけで

私は幸せです。

にゃんにゃんがいてくれて、嬉しくて泣いてしまいました。

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