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我輩は猫である



我輩は「みかりん」に飼われている猫「にゃんにゃん」である。

以前、我輩は「菊池ミケ」と言う名前だったが、「みかりんのにゃんにゃん」と

改名された5.5キロのデブ猫である。

悲しい事に、ご主人様みかりんと共同生活をするうちに

日に日にデブになったのである。


我輩は、みかりんに可愛がらている、と言う様な作文を

こないだパソコンで拝見したが、あれはウソである。

我輩が、みかりんの世話をしているのである。

(本当である!!)

我輩が、大きな心で みかりんを受け入れているのである。

(ああ、スッキリした!!)


「ああ〜、にゃんにゃん」と近づいてくる時、我輩は自分の

身づくろいをしているのだ。

我輩
は、自分を綺麗にしている時間が大好きだ。

(猫は飼い主に似る?)


そんな我輩の自由を平気で奪うのが、みかりんである。

化粧の濃い顔で、我輩にスリスリするな!

そっけない態度をとると、今度は我輩の大好物の

かつおぶしで釣ろうとする。

みかりんは化粧品とブランドに弱いが

我輩は食い物に弱い。

しかし、この食い物の甘い誘惑に負け、膀胱炎になった過去がある。

(みかりんが
、エサで我輩を必死に釣ったせいである。)

それ以来、我輩のエサは「カリカリ」だけになってしまったのだ。

たまにくれる「かつおぶし」に、「ごろにゃん」と言ってしまう。

猫の欲求とは、素直な物である。


食ったら寝るのが我輩である。しかし!またもや みかりんが

我輩にちょっかいを出してくる。

みかりんのどうでもいい話を聞かされる。

我輩の人生半分のみかりんよ、男なんて星の数ほどいるさ。

しかし、「サド」と言えるような性格のご主人様。

みかりんよ、あんたは おびえている様な男性がいいのか?


そう言う我輩も、みかりんの上にいるのが好きである。

みかりんの貧弱な胸の上で、寝るのが ささやかな趣味である。

「にゃんにゃん、重い〜!!」と言われ仕方なく

布団の中に入って一緒に寝た。

我輩が、ふと目を覚ましたら

スッピンでカーラー13個巻いてる、みかりんが我輩を見ていた。

我輩は、
あまりの不細工さに、顔を横に振り、驚いてしまった。

みかりんよ、何故そこまで素顔が違う!?

お前は、うちら猫の世界で言う
「化け猫」の人間版なのか?


でも、我輩の病院の送り迎えをしてくれる みかりん。

エサを与えてくれる みかりん。

あんたが
嫁に行けるかどうか分からないが

いつまでも世話してやるよ。

我輩が健康で みかりんの帰りを待っているいつものように。


にゃんにゃんより。

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