コスプレ大会2008年 この時期になると心弾むのは何故だろう。 きっと、楽しい時間と愉快な仲間と シャンパンが美味しい素晴らしい環境が整うからだと思う。 毎年恒例の「コスプレ大会」! そろそろネタがなくなる・・と思いながらも 2008年まで困らずに参加できた。 今回の私は「ナース!」 白衣の天使。しかし白衣はピンク。 それも業務向けにあまり見えないピンク。 私にとって貴重なこのナースルックは、 今思い起こすとコスプレ初期のコレクションであった。 20歳の頃の私は業務専門店に車を走らせていた。 ここで私はナースルックを手にしたのある。 (詳細はこのサイト内にある、 昔私が書いた内容の通りである。) この時ナースルックを用意しておいた事が 必然の行為と思った過去の私を褒めておこう。 何度この衣装の世話になったか分からない。 何人の人にこの衣装を拝んでもらったか分からない。 時と場所を選んで活躍できるこのナースルック。 まさか自分が30過ぎても着れるとは思わなかった。 「チェックのプリーツスカート」は高校生くらいまで。 セーラー服が似合うのも高校生まで。 若い時にしか出来ない衣装が 30歳を過ぎても平気で出来る。 それが「ナースルック」なのである。 この衣装ほど、昼間が似合う人と 夜着ると似合う人が分かれている制服はないだろう。 もちろん、私は後者である。 国家資格もない、見るからに「なんちゃってナース」な私。 しかし私をそれほど甘くみないで欲しい。 自慢じゃないが私は 接客業で鍛えられた気配りは出来るのだ。 さあ、コスプレ大会では久々に着たナースルックで 健闘を祈る! 私はナースルックを取り出す作業をしていた。 秘密の小さなクローゼットを開けると、 そこには私の衣装が詰まっている。 あまり手の届かない場所にあるのは 使用頻度が少ないせいである。 私は椅子に上がり、この物置に 手を伸ばす。あったあった、 大きな袋に入っているコスプレグッズ。 私は取り出して、床に並べてみた。 あるわあるわ、一度しか着なかった、 にしおかすみこスタイル、 「本物の高校生と思われたら補導されるよ!」と 友人らに言われ、私の代わりにタバコを買ってきてもらった思い出の セーラー服。しかも夏用。 コスプレ扱いになるのだろうか?シルバーのボディコン。 ショールと扇子。孔雀の羽付き扇子もある。 洗濯したら色褪せた真っ赤なチャイナドレス。 ガーターベルトだの、うさぎの尻尾だの、 単品になってしまった商品。 その中にあったあった、ありましたよ!ナースルック。 しかも聴診器付き。この聴診器はリアルに音が聴こえる。 どこで購入したのか、弟が持っていたので 姉の私が引き継いだ。やはり姉弟である。 この時、微笑んでいた私の前に悲劇が起こる。 「お姉ちゃ〜ん。遊びにきましたよ〜〜〜!!」 元気な声と同時にドアが開いた。 そこに居たのは義妹くーちゃんである。 あ〜・・この怪しいコスプレ衣装を見られ、 「義姉って変」と思われてしまったのではないか。 しかし、そんなこともない様子で 「お姉ちゃん、これなあに〜!?」と 目を輝かせているではないか。 しかも!「セーラー服だあ。着たい着たい」と言っている。 さすが弟の嫁である。 私はそういえば去年、SM衣装の自分の写真を 見せていた事を思い出した。そうだ。そうだった。 今更なにも隠す事もないのだ。 そう、人間は開き直りが大事。 人はこうして大人になっていく。 私はナースルックが随分久しぶりに着るので 着れるかどうか不安だと言ってみた。するとくーちゃんは 「お姉ちゃん!このナースの衣装、 下からチャックになっているから 胸元は見せブラにして、チラって 衣装から見せたらいいと思う〜〜」 と言った。 「しかも〜!ブラの色は黒にしてみると ピンクの衣装と合うと思う〜。きゃ〜」 とも言った。 ・・・す、素晴らしい。なんて出来た嫁なのだ。 私は素晴らしいくーちゃんの提案は参考にしたが 実践する場所ではないので 泣く泣く次回に回す事にした。 さて。久々のナースルックは 相変わらず着れた。しかも似合っているのである。 この怪しい聴診器は本当に どっきん、どっきん、と音がする。話のネタにもなる。 そんなわけで!私のコスプレ大会は幕を開けた。 毎年お馴染みの顔ぶれ。時々居ない人もいるけど 毎年かかさず参加している私とN子。 今年は人数が少なかった。 いつも中心的になってくれるマスターはノーメイクだった。 しかし怪しいアフロとメガネで異国人になっていた。 「どうも〜!今回もエロカワですね!」 そう声をかけてくれた同世代女性のKさん。 Kさんは今回金髪ロングにメガネでカリヤさんになっていた。 「似合っているって言われるんだ〜」と笑っていたけど 私は「あゆを目指しているんだと思ったよ」と言った。 トナカイの着ぐるみの方など もっと色んな人が居たけど 一番印象的だったのはEさん。 去年チャイナドレスで女装した事が癖になったのか 今回はタイトル「おかん」 「家の母ちゃんのエプロン貸りてきた。化粧どうしていいか わかんないからマジックで顔描いた。」との事。 クリスマス会と言うよりは、宴会に近いノリの今夜。 私はナースでみんなと写真を撮った。 カリヤさん持参の「4年寝かせたワイン持ってきました! ・・・・でも本当は寝かせたんじゃなく結婚式でもらって 放っといたら4年経ったんですけどね」と言う美味しいワインを みんなで飲む。シャンパンももらう。 日ごろ、お茶しか飲まないようにしているので この喉を通る泡がたまらなく心地良い〜。 N子、飲まないならちょ〜だい。 みんな出来上がってきた頃、菅○さん(51歳 独身)が登場。 去年参加された男性だった。 みんな酔っているもんだから「菅○!ナースに介護してもらえ!」と 言われている。「は〜い。ニセモノナースのみかりんで〜す」 「お〜!看護婦さん居る!嬉しい〜!」 「ボケナースで〜す。国家資格は持ってません〜」 私の側に座った菅○さん。とりあえず、ワインで乾杯! みんなのリクエストにより 「ケーキをあ〜んして食べてもらう」と言う事をする。 「菅○!介護ショット!」といい、みんなカメラを向ける。 私もスプーンを持つ手が笑いで震えている。 私らのテーブルには、すでに白ワインと焼酎で割ったグラスが並ぶ。 日本酒もある。どれでも好きなのどうぞ。 焼酎の水割り希望と言う事で 私が酒を作る。するとすでに出来上がった菅○さんは 「なんだ〜!?消毒するみたいにしてかき混ぜるな〜! もっと丁寧にしろ〜〜!」と言う。 ・・・・私は客・・。でも、そんな事言ったら すんごく濃い酒造って潰すぞ!(←これが本性!?) しかし、消毒しているみたいと言うのがナースらしい。 しかも氷の入れ物は何故か黄色で 愉快な音符の並んだ容器に入っている。 それを持って立ち上がった私にさらに一言。 「尿瓶持って歩くな〜〜」 ・・・あんたの尿瓶じゃ〜〜!とでも言ってみようと 思ったが、相手は酔っ払いなので微笑んで止めた。 その後、場は席チェンジなど入れ替わりがあり 1時間もすると私も酔いが醒めた。 帰りの私服に着替えて、まだ残っているみんなに 挨拶をした。 ナースから私服になった私をみて 「あれ?ちょっと違う」と言う顔をされたが こっちが普通の姿なのだ。ナースは仮の姿なのだ。 その位、制服効果は強いようだ。そう思いながら 忘年会ノリになった場所を離れた。 |