ナンパ ーその

ナンパって、する方もされる側にもある、絶対条件!それって

「若い」って事だと思っていましたよ!

それ以上の年齢だと、「口説く」って感じがしませんか?

まあ、どっちでもいいのですが。

最近、
めっきり声もかけてもらえなくなった私の・・・

昔話を聞いてもらえますか?


DISCOのVIP ROOMに居る人って、アダルト層が多くて

しかもリッチ!ああ、あのゴールドの向こうは音楽も聞こえない空間で

優雅にワインを飲んでいるのね・・・

まあ、私らは踊るのが目的だから、一般テーブルで十分なんだけど。

そんなある日、テーブルに戻ってくると、私らの隣にはアダルト層の男性が。

隣(テーブル)の席って、本当に人一人分の隙間もない位でしたよね。

だからなのか?気軽に声をかけられたんです。

私が「すみませ〜ん」って足をよけてもらって、テーブルに着いた時。

「良く来るんですか?」って。ベージュのスーツを着ていた

ちょっと太めの男性。

友人らは、私にその男性を任せて、踊りに行ってしまった。

ああ、いいわよ、別に。接客の延長だと思えばいいわよ。

タバコに火を付けようとしたら、火をつけてくれた。

アダルト層の男性、見かけはごく普通・・に見えた。

一人で来ていたのか?私に話しかけてくる。

そうやら、若い頃は関東付近の黒服をしていたと言う会話が始まった。

「ええ?本当ですか?」と聞いていると

「あの頃は、モテたね〜!!」と言う。そうですか、それはそれは。

「黒服お兄さんって、容姿端麗じゃないとなれないって話ですよね!」と

噂で聞いたので、そのまま伝えた。すると、その男性は遠慮なしに

「全く、その通りです!!」と言い切った。

そして、私、そろそろ帰ろうかな。と言うと「あ、送って行こうか?」と

言われた。いえ、結構です。

「連絡下さい」と携帯の電話番号を書いた紙切れをもらった。

大きな黒の電話を、持っていた。

まだ、携帯電話が一般化していない頃。

金がかかるから電話なんてかけない。

030から始まる数字も見慣れてきた。

今、思うと そんな日常生活だった。

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