なにかが、落ちてる


道端に落ちているモノ。

5円玉。お菓子のゴミ。時には
わら人形。

私の人生には関係のないモノと思い

通り過ぎる事がある。

しかし、これほど
衝撃的なモノを目にするなんて。

何故、こんなモノが落ちているのだろう。


私は、今 職場へ向かっている。

その先には、なにかが落ちているのだ。

人の頭位 大きいものだ。

道行く人が避けていたのであろう。

端の方に落ちている。

これは、私が今まで道端で目撃したモノとは

一味違うようだ。

私は急ぎ足で職場へ向かう。

歩く早さと共に、その物体に近づく。


私の目に入った、その落ちていたモノは

生首である〜!!

ぎゃ〜!!なんなの!死んでいるんじゃねーの!

なんで警察、来ないの!

なんで人が集まっていないの!

みんな冷たいわね。

この生首は、私が発見第一号なの?

所で、体は何処に行ったの?

もしかしてバラバラ殺人事件なの!?

ショートカットの茶髪の

その
生首は目をしっかり開けている。

私は何故か 直視しているのだ。

これって、めちゃくちゃミステリー系!!

そうだ。なんで首から血が出てないの?

私はメガネを取り出して見て見た。

・・・よ〜く見ると、それは

マネキン人形だった。

パーマ屋さんの練習台だったらしい。


朝から、衝撃的な出来事に遭遇した。

きっと、あの道を通った人も

私と同じ気分だったと思う。

通行人の数だけ、悲鳴を上げたと思う。

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