内視鏡初体験


・・・ついにこの日が来てしまった。

大腸の検査をする為の検査。

ご存じのように、内視鏡検査とは

お尻の穴から小型カメラを挿入して

大腸の中を観てもらう検査である。

私が検便検査で

「2日続けて、鮮血している」と判断された為に

このような検査をする事になってしまったのだ。


みんな、「切れ痔じゃないの?」とか

「生理の血が混ざっていたんじゃないの?」と


慰めて(?)くれたが、本当の所どうだろう?

自分には自覚現象がないので

あまり積極的になっていなかった。

だけど!こういう機会がないと

自分の腸の事を調べたりしないと

思ったので、勇気を出して検査に行った。



噂に聞いていた通り

「2リットルの下剤」を飲む所から

スタートだった。

前の日の食事も制限され

本来だと二日前から制限されていたらしいが

アホな私は、その制限の書かれた用紙を

なくしてしまい、二日前の夜中に


じゃがりこを食べてしまったのだ。

自慢じゃないが、私は腹は下る女なのだ。

きっと、他の一般ピープルよりも

下るのは得意である。

もしかしたら、ハラの中のビフィダス菌なども

調べてもらえるのかも!?

私は腸が弱い原因が分かるかも!

プラス思考で検査に力んだ。



まず、病院に着いてベッドのある所へ

案内された。

2リットルの下剤

(レモン&スポーツドリンク味)を

10分置きに飲むよう指示された。

トイレに行って、排出物の色が

「黒→茶色→黄色→白」となるまでの


オールカラーのサンプルを見せられる。

黄色になってきたら、ナースに声を

かけるらしい。

AM8:30からスタート。

最初だけ200ml。

これをなるべく一気に飲む。

思ったより美味しかった。

これが夏場なら、

かなり飲みやすいと思う。

10分置きにまた飲むようになる。

次からは150mlの量を飲む。

これが2時間かけて飲むのかと

思うとゲンナリしてくる。

初めの30分は、ただ飲むだけで

そんなに苦痛はない。

トイレにも行ってみたが

まだまだ検査出来る状態ではない。

まだ昨日の分の食べ物は腹の中。

出来れば、座ったり寝たりしないで

なるべく動いて、腸の調子を良くすると

いいらしい。

なので、そこでアカペラで

ミッキーマースマーチを歌って

パラパラをしてみる。


うん。窓に映る自分は

思いっきりバカっぽい。


10分経って、また150mlを

なるべく一気に飲む。トイレに行く。

ナースに「9:00までトイレに行って

出てくるのは、一昨日の物が多いです。」と

言われた通り、まだまだ検査の準備まで


行かないオール★ブラウン。

6杯目くらいから、

気持ち悪くなってきた。

だけど、吐きたくても

吐くものもないし。

万が一、腹が下って、

さらに吐き気がしても

ここは病院だからなんとかなるだろう。

だけど、胃の中に何もないし

食べ物残っていたら


吐いたりするんだろうけど

ただ、体をスルーする下剤しか

今の所ないから意外と

平常心で居れるのかも。

それにしても・・・


この下剤って甘く見過ぎた。


昨夜寝る前に下剤

(錠剤だった)2錠飲んで

病院に来るよう言われたのだけど

朝、起きたら下剤が早速効いた。

すぐトイレに駆け込んだもの。

バリウムを飲んで、その下剤を

飲んだ時の感覚と違うのね!?

バリウムの時って


「あ〜・・トイレ模様してきたなあ」だったけど

内視鏡の下剤って、違うね!?


本当に「ゲリP〜〜!!」

トイレに駆け込みたい!

どいてくれ!って感じよ。


これが病院で飲むレモン味の

水(下剤)も

「ハラ下ってきた〜〜!」と言う感じなので

あ〜・・・。バリウムとは

違うんだなあと体験出来た。


これで私も「違いの分かる女」である。


こうして、アホっぽいダンスをしながら

AM10:10分ごろ、私の中で


希望の兆しが見えた。

トイレの中が、

ビタミンC色になってきたのだ。

「早い人で、10時30分ごろに

腸の中がきれいになるので

OKが出たら、もうそれ以上飲まなくて

大丈夫ですよ」と言われた。

だけど、10時30分を過ぎても

黄色にならない場合、


浣腸をして、さらに2リットルの下剤が

待っている人もいると言う。


私は生まれて初めて

自分がゲリP気味の人種に分類されて

良かったと思った。

ハラの底から本気でそう思った。



予想通り、私はそれ以上

下剤を飲まなくていいと言われた。

残りの下剤は、あと450ミリリットルあった。

私は、もうすぐ検査をするのかと

ドキドキしながら待っていた。

しかし、すぐに検査にはならなかった。



次は、飲んだ下剤を出すと言う

第2ステージが待っていた。

時計に針とにらめっこしていると

自分が10分置きにトイレに通っている。

この時のトイレの中は

もう、ビタミンCの、


透明度の高いイエロー。

見れば見るほど、

イエロー イエロー ハッピーである。


AM11:00頃の私は

今度は下剤を出すのに苦痛を感じていた。

内視鏡を受けた人のブログに

「お尻の穴が痛くなるので


なるべく、紙を使わずウォシュレットの水を

使用して、みんなでお尻を守りましょう」と


大変親切かつご丁寧な文章を

読んだので

早速活用させてもらっていたが


逆に、あの水(お湯)の勢いが

ブシュ―と当たるので

イタイのである。


この際、自分で力の加減を

調整してソフトタッチで

ふき取った方が良いのだ。


AM11:30まで

トイレに駆け込んで生きている。

こんなにトイレと仲良しなのは

ゲリP以来である。

それにしても、もうトイレに行くと

おしっこのような勢いの

下剤しか出てこない。


ブシュ―ブシュ―

ふなっしーブシュ―のノリである。

やっと落ち着いてきたAM12:00に

「では、さっそく検査をしましょう」と

ナースに声をかけられる。



・・・とうとう来た・・・。

私の顔が、青ざめてきた。


もう、イエローイエローハッピーじゃ

ないのだ。



ここまでくるのに、随分長かった。

下剤を飲むのに、挫折したら

飲んだ分またやり直しすると思うと

まさに苦痛。

飲み終えて、

下剤を出す第2ステージも

「もうイヤです」と弱音を吐いたら

また下剤を飲む所(正確には前日から)の

振出に戻る事になる。



それなら、

もう下準備は全てクリアしたのだから

さっさとカメラをぶちこんで

終了したい!その一心だった。



※この続きを読めそうな

チャレンジャーの方のみ

検査内容を読んでやってくださいね。