通り過ぎて・・・・


25歳のMMが「ああ。入社して早5年が経ちました。。。後輩も入ってきました・・」と

物思いにふけて言う。MMは5年だけど私は
その倍 居るよ!

「今思うと 学生だったMMを みかりんさんが色々 仕事の事を教える係で・・。

あれから随分経ってしまったんですね」と彼女は遠目で、回想モードである。

MMは、仕事を通してたくましくなった!と 私は思っていた。

助けてもらった事も沢山あった。そして、彼女の成長を見てきたんだね私。


「あの頃みかりんさん、25歳でしたよね。今で言うMMと同じ年でしたね。」

そうだよ、そうだよ。
私は、あの時からお肌の曲がり角を痛感して

ほぼスッピンのMMが羨ましかったよ。するとMMが一言。

「なんだか、大人だったんですね。みかりんさん。今のMMと違う」と言う。

ぎゃはははははは!そんな事ないでしょう!でも、仕事を通して共感する事が

多くなった分、今 年齢の差って彼女とは感じないね♪


私は急にそんな事を言い出すMMが、どうしたのか聞いた。私の解釈では

彼女は25歳の迷いなのかな?と思った。


25歳って女のターニングポイントの一歩手前かな?って

思った事ありません?ふと、自分を取り囲む環境が変わりつつある年齢。

「現役のつもり!」が、実は
もう世代交代している事が判明したり。

2〜3歳年上の人に微妙に気を使う(大差はないのだが)年齢だったり。

今の自分が「これでいいのだろうか?」と、
内面と向き合いやすい時期な気がした。


2〜3年前と変わらない生活をしているけど、周りが落ち着いてしまう。

結婚していく話を聞くと、
自分が取り残されていくような気分になる。

そんな話を聞くたび「私もいつか、その友達と同じような道を進むんだろうな」と

思っている。そしていつかは子供が居て。みたいに

それが人の一生なんでしょう。と思っていました。


私25歳って

「ああ。私 いつまでもこんな事していていいの!?

こんな恋愛でいいの!?」って

思う事が多く、そして
ブルーになりやすい年齢でした。

そして仕事についての疑問を持ち始めたり。仕事が上手く行かないなら

結婚してしまえばいい!みたいに
逃げ道を用意しようと思ったり。

25歳って、私自身 自分を取り囲む環境に迷いを

感じる年齢でした。でも、今思うと そこには自分がなかった。


進むべき道が分からない。途方に暮れる。仕事は好きだが中途半端。

結婚はしてみたいが、強い願望もなく、ただ周りが気になる。

そして もう私、軌道修正できないんじゃないの!と思い悩む出来事も数々。


そんな中 当時のボスが MMに仕事を教える課題を私に与えたのです。

「MMです〜。がんばります〜」と挨拶をしてきた彼女。

覚えた仕事ノートに「今日 辛かった事は 
いつもの自分じゃない自分で

いないと ならない事です
」と書いてきたのを読んで

私はゲラゲラ笑った。そう。MM。息苦しかったのね。

仕事に関しての、彼女から出てくる質問は

其の業界に居る私達には、すでに盲点だった事もあり、新鮮。

そして「そちらからの 物の見方」を教えてもらった。

私が仕事をする気を 持ち返したのも、MMと

そして課題を与えてくれたボスのお陰だった。



自分の進む道が分からなくなったら、居る環境で与えられた仕事を

とりあえず こないしてみる事なのかと思った。

もし、その環境が不要になって 別な所へ行く方が

自分の進む道なら、その出来事と流れに任せればいいのかな。

この時 私に「仕事(MMのお勉強係り)」の

話が来たのは、
未来から見ると

そこは通過点だから歩いて!と言う意味だったのかな。


20代半ばは、本当に仕事の課題を与えられる時期だった。

教えられる立場で、勉強する事も多く、上司達に反発もしたけど

30歳過ぎたら すごくラクなんです。仕事も。人間関係も。

こんなに穏やかでいいのだろうか。って。


私は今の会社で、仕事と人間性を学ばせてもらったような気がする。


だから。MM。貴方はね。

私の人生の通過点で出会った、貴重なキャラなんですよ。

今の貴方は 迷いの中にいるかもしれないけど

きっと、何年かすると 答えと進む道が出来ると思いますよ。

必要な環境だから、居れるんだもんね。

そして、出会う人って、みんな 自分を磨く為に存在し合っているのかも

しれませんね。

通り過ぎて思う 独り言でした。



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