おNEWのスカート


こないだ、新しいスカートを買った。

春から夏にかけて履けそうな

爽やかなパステル★グリーンのスカート。

縦にボタンが三個、丸く可愛く付いている。

このデザインも気に入った。

試着した時は、スカートが無事に入るか?と

腹がボコッと出ないか?と言う

女性ならではの問題を抱えて

鏡の前に立ったのだが

その不安要素2点は

無事にクリア。


リーズナブル価格だったので

迷わずゲットした。

そして、今日、初めて世の中に

そのスカートを履いて出掛けようとした。

その時、私は全身鏡を見て

ビックリしてしまった。



何故なら、鏡に映った私は

このスカート丈が

膝上であったのは承知だったが

思ったよりも上だったのだ。

あれ?こんなにミニスカートだったっけ?

風に揺れる爽やかなフレアースカート。

スカートは可愛い。

色もデザインもボタンもキュート。

しかし。
膝小僧が見え過ぎる気がする

同じ膝小僧が見えるにしても

ピッチリしたミニスカートなら

(夜なら)気にならないのだけど

昼間の、しかも

ぶりっ子系の可愛いスカートは

46歳の私には似合わない!?と思った。

これは試着までして買ったのに

失敗してしたパターンか?

私は、46歳の顔に対し、

このスカートの可愛さの

アンバランスさを痛感。



爽やかにトップスも白にした。

ヒールも白にした。

スカートはパステル★グリーン。

何処から見ても、清楚そのもの!←

パドちゃんを持って、お出かけスタイルで

バッチリ!と思ったのだが。

なんだかこの格好は

首から下ならOK。

要は顔を見なければOK。

・・・と、ここまで書いて思ったのだか


男が言っているみたいだ。

これって何かのサイトで会う約束をした

男性が、待ち合わせに来た女性に対して

「もしかして詐欺?」

「プロフィールと顔違う」と言うのと

同じレベルの話になっている。

そう思えてくるレベル。

いや、別に私は「見知らぬ人と

これから会う」と言うんじゃないけど。

(・・と言うか、巷で流行っている出会い系など

怪しいサイトに登録した事すらない。)


「首から下はOK」と言う男性心理とは

こういう似合わない服を来た女性が

もし目の前に現れたら

男性は思うのかもしれない・・と思っただけ。

自分を鏡に映して、思っただけ。


話しは反れましたが

要は!スカート丈&デザインが

可愛すぎて、私には似合わないのでは?と

客観視して思ったワケです。

私は鏡の前で、このスカートは

2週間前に買ったので

もうレシートもないし

返品はムリだろう。

このまま部屋着として履くか?

誰かにあげるとしても

もらってくれそうな人もいない。

売るのもなんだかなあ。

そして、一番重量な人の意見を

聞く事にした。



この場合、重要な人とは

身内を言います。

そうです。身内しか本当の事は

言ってくれないのです。

「そのスカート、変!

絶対に止めた方がいいよ」と

本当の事を言ってくれるのは

家族だけです!

友人でもちゃんと言ってくれる人は

勿論居るけど、だけど

バッサリ切ってくれる意見は

母親が一番。


今日は休み。スーパーに買い物に行くのに

母を連れていくのです。



私は「そのスカート、止めな」と

言われるのを覚悟して聞きました。

すると母は私を見て言った言葉は

「いいんじゃない。爽やかで。

別に変じゃないわよ」でした。

・・・私、ポカーン。

え?変じゃない?

客観視した私の目は、

節穴!?

母が言うには

「誰もどうせ
、あんたに興味ないし

いちいち見ないから!!」


ガガーン。そうか。そういう意味か。

それは確かにおっしゃる通り。

世の中コロナ禍だし、

みんなマスクだし

人の恰好なんてハッキリって

どうでもいいか。


あ!そうだ、マスクをして

この格好なら、顔の半分隠れるし

顔がモロに全部オープンになるより

救われるか!!

そうだそうだ。

フェイスラインのシャープさがないのが

40代だ!


顔の下が隠れるとは

なんと便利なんだろう。

私は希望の光が見えた。

そして思った。

じゃあ、万が一

人の恰好なんてどうでもいいと

思われていたとしても


あまりにも私が不自然さ満載だったら

「なにあの人」と振り返って見られるかも。


通り過ぎた時に「うわぁ!」と思われなければ

このスカートで世の中を歩いてもOKだ。

その意気込みで、スーパーに行くことにした。


そして、この挑戦はスーパーの

駐車場に着いた所からスタートする。

車から降りて、風になびくスカートを履き

ヒールの音を立てて歩く。

ちょっと歩いてみたが、通行人は

後期高齢者が多く、私の存在に

興味なし!!おお、いいぞいいぞ。

そして、スーパーに入ってみたが

スタッフも仕事に忙しく

私の姿の興味なし!

だんだん私も買い物風景の一部になり

私のスカート丈並びに可愛すぎるデザインも


同化され、気にならない。

それよりも、目の前にあるフルーツパンが

とても美味しそう。

店内の人達の目的は

食料品!人がどんな格好だろうが

通り過ぎるカップルのメンズが

カッコ良かろうか、

小さい子供が走り回ろうが

ハッキリ言って

どうでもいい!!

私が食料品コーナーで

他人を見てそう思うように

人も、私の事は気にならない。

そうそう。だいたい

スーパーに行くこと自体が

「今日のファッション見てください」の

コーナーじゃないってね。

前もこんな事したな私。



でも、このスーパーの活用法で

「このスカートはOK!」と

自分の中で思えたので

今度は百貨店あたりで

やってみよう。

・・・と、ここまで書いて思ったんだけど

若者向けのパルコに行って


このスカート姿の自分を

後ろ指さされないか

試した方がいいのだろうか?

ここでも問題なければOKか?

・・・こんな事を書いているうちに

自分は一体何をしたいのか

分からなくなってきた。

要は、自分の気に入ったスカートを

どこに履いても大丈夫!と

思いたいだけ。

それが乙女心なの。