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思いの詰まったノート



ビックリした。なんて年季の入ったノートなんだろう。

「部屋をかたづけていたら出てきたよ!」そう言われて

見せてもらった、薄汚れた手垢一杯のノート。

書き始めは、どうやら昭和63年の10月らしい・・・

見ると、当時の四名で回しながら書いた怪しい漫画が・・・

それは私と他3名が書いていたものであった。

クラスメート全員が迷宮の事件に、巻き込まれると言う漫画を

授業中に先生の目を盗んで書いていたらしい・・


そう、この手垢は当時のクラスメートらが読みまわした証。

私らは、一ページを勝手に書き、続きは次の人が考えると言う

他力本願な物語を書いていた。


しかも、この漫画・・・中学2年の時に描き始めて

それぞれ高校が違ってきても回しあって

続きのストーリーを書いていた・・・


当時の内容をみると、笑える・・・

もう忘れかけていた事や、感情を思い出す。

そして、そんなノートを今も大切に保管してくれていたなんて。

思い出を大事にしていてくれたようで

嬉しかった。


過ぎ去ってから、振り返ると恥ずかしい事もあるけど

通り過ぎないと、見えてこない物もあるような気がする。


感情や思いと言うのは、年齢や環境によって

違う方向から見れるのですね。

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