THE 雑談


「今朝、裁判所に行く夢みたんだよ」

そう言うLは、真顔で話す。

夢のストーリー。Lは「死刑決定」と言う犯罪者になり

わざわざ、
死刑の場所まで下調べに向かうと言う

大変 
研究熱心な女性物語である。

「これって、どう言う意味かな?」

私とN子は
「夢判断研究所」である。

独自の判断で良ければ、いつでもどうぞ。と

オープンにしていたら、MちゃんとLが、

この「怪しい研究所」に尋ねてきたのだ。

(・・・なんて書くと、別世界だね。

実は単なるエステ集まりである。)


現実の世界で、なにか後ろめたい出来事に遭遇している。

それが裁判所の意味かな。

さらに死刑になったはずなのに、死ねずに生きてる。と言う

続きの夢を聞くと、新しい世界への旅立ちを留まっている?

私がそう言った。するとN子も「同感です。

Lは何か転換期では?」と言う。


Lは、今すごく楽しい。周りも穏やかで 

のほほんと過ぎて行くと言う。

もう現状維持でいい。それ以上望まない。とも。

私とN子は、ピン!と来た。それだ!

「これがしたい!」と言う目標がないのでは?

Mちゃんは35歳に周りを驚かすイベント(夢)を持っている。

N子は、料理教室を開く事と、作家になる夢がある。

私の夢は、多すぎるのだが、一番の夢はN子と同様 本を出したい!

と言う野望を持っている。

もしかしたら、これか?向かいたい先がない=現状維持で満足。


さらにLはストレスが少ないらしい。普通、教師の仕事をしていたら

OLやってる私より、ストレスがあるのでは?

それなのに、肌の調子が良いL.。あんたは素晴らしい!

(Lはエステをしないで、遊ぶだけの日もあるのだ)


「ストレスがあるから、頑張れるって事あるでしょう?

そのバネになる要素が、ないんだよ。」
とLは言う。

ストレスを敵にしないで、向上させる方向へ転換する。

これって「認めらたい」って、願望なんだけど。

この人に。って言う特定の人ではなく

不特定に認められる事で、自分が生きてます。と

社会的に認められたい。それがアイデンティティーなのか。

Lは、ハングリー状態ではない。それが後ろめたさなのか。


Lを取り囲む環境(・・って言うか私ら)から解釈すると

そんな感じであった。

ここで作家を目指す私とN子。Lの夢の内容について

方向転換をする。

「ねえ、N子編集長。このLの夢、ミステリー系に使えない?」

「そうですね。私の場合、ファンタジー系ですから

ちょっとミステリーを交えて展開させるのもいいか、と思います」

真顔で、そんな会話をすると

「ちょっと!ちょっと!
小説ネタ相談会しないでよ〜」とMちゃんが言う。

Lはみかりん、この話、ホームページのネタになる?」と言った。

Lの見た夢公開しても良い。と許可が出たので

早速ネタにさせてもらう。すると

「明日、一面に この話 載ってるね!楽しみ!」と言う。

悪いことをしたら、新聞の一面を飾る事になる。

Lの「死刑決定」の今朝の夢。

そんな事で世間を騒がせるより、希望の夢を描いて

雑誌に載りたいと思う、今日この頃である。

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