苦しい。。。


人は、建前と本音を使い分けて生きている。

誰にでも本性丸出しで過ごせるワケはないし、

ホンネで付き合っていたら、世の中が成り立たなくなる。

自分は「演じている自分」が居る事を知っている。

私は接客をしていたり、電話に出ると


営業モードになるらしく、声のトーンから何から

変わるらしい。(それが仕事なのだ。)

「よそ行き顔」と言うのも、「演じている自分」

そして「建前の自分」なのだ。

そんな私は、ただでさえ営業トークしないといけない日に

女優の仮面をつける事に遭遇する。


事に始まりは平和な日曜日。

トイレに行きたくなった。

駆け込むと、女の事情になっていた。

月に一度のお客様。座布団を用意して

一週間、過ごしますか。

私の基本は25周期。2日ほど遅れて来たお客様。


別に遅れても来なくなっても

何も困らないのだが(そうか?困るのではないか?)

今回も無事にほぼ通常のサイクルできた。

これで来週の温泉デートも大丈夫と思い

仕事に戻る私。

悲劇はその後から始まった。



女の事情の一日目は、私の場合

キツイ。薬に頼って過ごす。

その薬は胃薬と一緒に服用。

薬飲んでいるから痛みがないか?と言えば

そうでもない。レベル5と例えると

薬で抑えてやっとレベル3と言う所だろうか。


ハラが痛いのと、アタマが痛い女の事情。

貴方はどっちがいい?

私はアタマ痛い方は選びたくない。

アタマ、シェイクされたら最悪。

いや、誰もそんな事はしないけど

アタマ痛いと何も出来ないではないか。

その点、ハラが痛いだけなら

まだ耐えられる。ハラは動いたり腰振ったりすると

だいぶラクになるのだ。

しかし、腹痛は今回ひどかった。



吐き気もするのじゃ〜。吐きたくても吐けない〜。

しかも急に涼しくなったせいか


ハラも冷えてゲリP気味である。

おお・・久々の3重苦体験である。

今日は日曜日。店は適当に忙しい。

私は帰りたい。でも、帰れない。

薬で痛みを和らげ、何気ない顔で接客をする。

「顔で笑って心で泣く」とはこの事を言うのか。

今、私は必死で建前の笑顔・・(そう営業スマイル)を

KEEPしている。

ほっぺたの余分な肉・・・(余計な老廃物)が

引きつっている。

もうちょっとの辛抱。もうちょっとでトイレに行ける。

ここは舞台。売り場と言う名のステージ。

苦しくたって〜悲しくったって〜

コートの中では笑顔なの。

エースを狙え!か。

でも本当はもう泣き騒ぎたいのじゃ〜〜!

ハラいて〜よ!もう帰りたいのじゃ〜〜〜!!

ムカムカしてくるのじゃ〜〜!!

この胸の奥の叫びを封印し、接客する私。

我ながら女優である。



お客様の後姿を見送り

さっさとトイレに走る私。

目は血走っている。どけどけどけ〜〜!

私はエスカレーターを駆け足で

上がっている。久々に一段飛びもした。

その後、個室にしゃがみ、

顔が下がる表情をする。(どんな?)

おお〜〜。。この最悪テンションは女性ホルモンのせいか〜。

ハラも下っている〜〜。吐き気ももれなく付いてくる。

この三品セットは、まるでマクドナルドのよう。


吐き気もするくせに食欲は旺盛。

マックを食べたい〜。

食欲があるって事は大丈夫だ。

健康のバロメーターが

タバコから食べ物になった私。

このトイレで暫く過ごし

また何食わぬ笑顔で売り場に戻る。

気合は「お〜〜 いぇ〜い」である。


こうやって私は

日曜を過ごした。

曇り空の午後の

小さな出来事である。