プチ★カラオケ大会


世の中コロナ禍になり、

私の娯楽のディスコとカラオケが日常から無くなり

死んだように生きてましたが!!


母が「カラオケ一番」をゲットしたので

ちょっと明るい未来が来ましたよ。

テレビとマイクを繋ぐだけでカラオケが出来る。

300曲内臓されていると言う事で買った商品。

正直、最初は「詐欺じゃね〜の」と思いました。

だってだって、3分の1しか演歌の曲ないのよ!

他の3分の2が、軍歌や英語の歌って、どうよ!?

・・と、心の狭い46歳の私は思いました。

だけど母曰く「あのね、昔、家にあったレーザー

ディスクのカラオケを基準にしちゃダメ!

1万円で買えるのは、それなりなんだよ」と言う。

確かにそれはあるかも。でもね!

私が「詐欺じゃね〜の」と2回目思ったのは

「さらにカラオケのカタログ1冊1万円で

追加出来ます」と言うのを聞いた時。

正確には3冊あって、1冊1万円。

3冊買ったら3万円。


なんじゃそれは〜〜!!と思ったのは

心の狭い私だけでしょうか。


でも、母曰く「あのね、最初の1万円って

マイク代みたいなもんよ。
ダメダメ、

前、家にあったレーザーディスクと比較しちゃ」と言う。

・・・あの〜・・ママン、騙されてません?


それとも後期高齢者って

「こういうのが常識」って暗黙了解でも

あるんでしょうかね?


母がマリア様に見えて来たわ。←オカルト。

そして、1冊追加されたカラオケカタログを見たら

(もうすでに自分のお金で買っていたマミー。)

私も「あれ?ちょっとアユがあるよ?

聖子ちゃんもあるよ?」と目を輝かせて

見ていました。はい。(この変わりよう・・・)

先日、テレビとカラオケマイクが無事に

繋がる事が出来たので、

今度母は友達とカラオケをすると

楽しみにしてました。



・・と、そんなある日。

R君とてっちゃんが家に来て

「カラオケ一番、見て見たい!」と言うので

そうだね。どんな感じが見たいよね。

母に言ったら「あら、じゃあここで

カラオケしてみたらいいんじゃない?」と。

彼らは「え!?歌っていいの?」と目を輝かす。

私もまさか今夜、家でご飯食べて話を

する予定と思っていたから

思わぬ展開にビックリ。


テレビにカラオケマイクを繋げると、

画面いっぱいに風景画が出て来た。

「カラオケ一番 選曲してください」と言う文字。

おお〜〜!なんだか本当にカラオケ屋に

来たみたい。

しかも、マイクは2本付いていて

ちゃんとデュエット出来るようになってる。

本体のマイクの方には、キーのコントロールボタン

選曲する番号入力ボタン、

エコーの強弱がある。


最初に届いた「300曲」の選曲カタログは

しょぼい。でも、後からゲットした1000曲入っている

カタログは、薄いけど、

カラオケ気分を盛り上げるアイテムに見える。


R君もてっちゃんもカタログを見て

「わあ!ひらけポンキッキの歌、あるよ。

はたらくくるま だって。」

「すごい!とんねるずもある」

・・と昭和感溢れる会話をする。

「何か入れて歌ってみていいよ」と母。

試しにR君は「甘い生活」と言う歌を入れた。

これって、昔、漫画本(成年向け)にあったような

タイトルだね!歌は私は初めて聞いた。

ちゃんとカラオケらしく、選曲した番号が出て

ここの数字を押すと、「ポチポチ」と音がする。

画面いっぱいに歌のタイトル。

音量は通常のテレビの音にすると、(16〜17)

迫力に欠けるので、あえてカラオケ屋なみに

音量を上げてみる。

だって、いざ歌うと伴奏が低いと

大声出せない分、笑いだすの!

「ここ!」と言う所で歌が残念になる。

近所迷惑覚悟で、音を40まで上げてみた。

そこそこ歌える感じ。45まで上げるとノリノリ。

でも、前あったアンプがもうないから

迫力は欠けます。でも!R君は普通に歌っている。

母も「上手だね」言う。

ずっと、風景しか映らなくて、人も出てこないけど

歌う分には十分かも。

そして私は母に「ちょっと、外に出て見て

どの位、聴こえるかチェックしてきて」と言われる。

おう、いえす!

そうなんです。家は団地なので隣近所が近い。

私は道路に出てみた。

うん。思ったより聴こえない。


マイクのエコーで歌っている人の声が聴こえる位で

伴奏までは聞こえない。

あれ?もしかして家、防音室にしたっけ?

そんなワケで、45の音量でOKなのを確認し

無事に歌を1曲丸々歌う事が出来ます。

そして、最後に点数が出るの。

R君は95点だった。

みんな拍手!!


てっちゃんも歌う。

「がらがらへび」を選曲。

おお・・この曲って私ら高校の頃だよね。

しかもてっちゃんは、この歌の掛け声も

一人でやっている。

「がらがらへびさん、そこにいるのは

わかってるぞ!」と言うセリフも。

なかなか忙しそうな曲。

だけど、風景しか画像は流れないのだ。

そしててっちゃんも93点と言う高得点。

母にも歌ったら?とススメたのだが

「彼らが上手すぎて、
おしょすいから

歌えない〜」と言う。(↑恥ずかしいと言う意味。)


私は、R君とデュエットのつもりで

「コーヒールンバ」を歌う。

荻野目ちゃんの方。この場合デュエットではなく

「ハモリ」か。久々にハモルのだが自分が「上」を歌うと

言ったのに、釣られてしまった。

ハモリのパートチェンジ。1曲丸々歌ったら

85点だった。これはR君が一緒だったからだ。

だって、「時代」を一人で歌ったら68点だったんだよ。

そこでてっちゃんが一言。

「このカラオケは、きっとお客さんには

いい点数を出すようになってるんだよ!」

おーい。素晴らしい言葉をありがとう。

でも!機械が「R君とてっちゃんは家のお客さん」って


どこで認識をするのだ〜!?

だけど、このカラオケの採点、まんざらでもないぞ。

だって、彼らは本物のカラオケでもちゃんと90点以上出すし

2年前「カラオケダム」で採点の人達が出てきて

歌がダメだと、ガッチリ止められるあの辛口採点だって

見事にゴール出来たんだもん。(私は1番で真っ黒画面になった。)

なので、彼らはプロ並みの歌唱力なのです。



母は思い立ったように「今更だけどマスクする?」と

歌ってる人以外にマスクを配る。

さらに「てっちゃん、もう1本ジュースどうぞ」と

渡している。

挙句の果てに換気扇を回す・・・おお・・母よ。

ありがとう。コロナ対策。ここは普通の家だけど

プチ★カラオケハウス。



カラオケが本格的に出来るのを知って

私も反省しました。

だってコロナ禍の中、ちょっとでも歌えた事が嬉しかった。

「詐欺!」と言ってごめんね。

選曲が増えると嬉しくなるね。

母の日のプレゼント、このカラオケにして良かった。

だって、母だけじゃなく

私や、私の友達たちまで幸せにしてくれたんだもの。

歌は、やっぱりいいね。