歓送迎会


焼き肉屋で、歓送迎会があった。

私の着いたテーブルは、アダルト層。

そっちのテーブルはヤングチーム。

15人なので、テーブルを二つにされたのだ。


私の横に女子2名が居る。

他は男性の上司達。

始まるとすぐ、野菜が来た。

次々と来るお肉が山盛りで来る。

焼いても焼いても

みんな食べるスピードが速い。

まだ始まったばかり。

私は基本的にあまり食べない女に

なったのだが

今回はちょっと食べようと思った。

カルビ焼き美味しい。

牛タンも美味しい。

あとはこれはなんですか。

ホルモン?

私レバーはイヤよ。

あ!レバーなくって良かった。

タマネギとネギも美味しいね。

しかし!人の腹とは各自違うもので

私がもういい!と思った時

彼らは「まだまだ!

これからスタートと言う感覚だ」と

言っている。

うそ〜。もう私は焼くのに徹する事にした。


どうやらこれからが本番だと言う

スタミナ一杯の男性陣。

また次から次へと

肉が来た。

もう見ているだけで

腹一杯。

タバコの煙より、炭で一杯の小部屋。

「ウィンナーも焼いて〜!」

ラジャーであります!

「みんな、ラストにアイスと

ラーメンが来るよ」

・・・アイスは食べれるけど

ラーメンは遠慮したい気分。

「ここのラーメン美味しいから!」

そう言う上司はビビンバを食べた後

さらにラーメンも食べると言う。

今日は歓送迎会と言う名の

大食い大会だったのか。

此処の店に良く来る人たちが言う。

「大丈夫!そんなに大きいラーメン

来ないから」

そう言われたけど、みたら

結構ボリュームある。

ああ・・私。。もういい。

そんな私をみたNさんが

「お手伝いしますよ〜」と言って

私のラーメンを食べてくれた。

ありがとう!助かった!


食べ終わったNさんと

身の上話などをした。

みんなまだまだ食べている。

最後の追い込みだろうか。

黒くなった肉も食べている。

すごい・・。何処まで入るのだろうか。


食べる気力もなくなり

薄い酒を飲む。

Nさんと一緒に焼き肉食べたの初めて。

今度は是非 忘年会で!と言ってるうちに

忘年会の打ち合わせになった。

「君、かわうぃ〜ね!」担当のK君も一緒。

ヘビーローテーションを歌いましょうって

うちの店で企画中なのだ。

(私とK君だけで盛り上がっている)

「Nさんも一緒に歌いません?

一緒に歌って踊りましょう!」

それを一緒のテーブルで

聞いていた上司達。

「今からユーチューブ見て

練習すれば間に合います!

私は大島優子で!」と言ったら

みんなが大笑いをする。

え!?なんでよ!

そこ、笑う所じゃないでしょ〜!

もしかして薄い酒に酔いましたか!?

「・・みかりんさん、もう自分のパートは

決まっているんだ。」

「はい!言い出した人が

積極的にやらないとダメです!」

Nさんは、歌ったり踊ったりするイメージでは

ないキャラだ。

本当は5名くらい集めて

それぞれのパートを担当したい。

Nさんは「イエス」とも「ノー」とも

返事をしなかったがただ笑顔で居た。

これが完璧に出来たら

カッコいい其の企業OL達だ。


大食い大会が続く中

私はもう次の目標を決めていた。

そしてノンアルコールの女子達の

曖昧な返事を気にしながらも

明日からYOUTUBEを見て

練習だ!と心に決めていた

歓送迎会であった。