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花瓶


前から、ずっと目をつけていた。

「ここでしか買えない」そう分かっていた。

でも、現金2200円を払ってまで

購入したいのだろうか?

私は自分に問いかける。

三回見て、それでも「欲しい」と思ったら買おうか?


しかし、あれから1年が経った。

そうか、私はそんなに欲しいと思っていた訳ではないのだな。

2200円あったら、他の物が買える。そうだ、化粧品代の足しになる。

きっと、その花瓶は「臨時収入」や「プレゼント」でもらえたら

嬉しい商品なのである。

そう思っていた。


そんなある日、私は「その花瓶」がまだ人気で

色も3色になっていた事を知った。ピンク、黄色、赤。

赤が定
番。私はその花瓶が私に微笑んでいるように見える。

「・・ほ・し・い・・・」それがホンネである。

今日、私はクレジットのギフト券を2000円分だけ

財布に入っている事に気が付いた。

このギフト券は、忘れかけていた存在であって

言わば「臨時収入」的な感覚になる。

私は「花瓶、ください」とお店の人に言った。

どうやら、色は赤が定番なので一番売れているらしい。

黄色も可愛かったが、インパクトがあったので

私も赤の花瓶に決めた。


ああ、嬉しい♪何故か教えてあげたい。

それは、この赤の花瓶は


「ハクション 大魔王」の壷になった花瓶だからである。

「ここから魔王と、あくびちゃんがでてくるかも!?」

(出てこね〜よ!!)

♪アラビン ロビン ハゲチャビーン♪私のお気に入りである。



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