J(S)Wライブに行くよ!


みんなで同じ電車に乗り、私のお手製チョコマフィンを渡す。

一番ジュンスカのライブっぽいファッションはMM。

そしてビジュアル系ライブもOKな
晴○さんと、

高校時代の先輩のMさんと

私の4人で同じ車両でまとまっている。

動く風景を見ていると、学生の頃の遠足みたい。

風は強いけど、天気のいい午後。

今日は3月20日。もう春だけど

東北はまだ冬のファッション。

だけどコートの中は半そでよ。

MMは私が作ったマフィンを窓に置いてる。

「直射日光当たるから閉まって〜!」と言う平和な日。

ライブに行く事でワクワクしている反面、

一番不安な事がある。

ダイブしてくる事だ。

晴○さん
が「Acid Black Cherryや、hydeさんのライブで

ダイブ御神輿を経験しているから私は大丈夫よ!」と言う。

「クエスチョン?」の私。

Acid〜って言うのはビジュアル系の人らしい。

それは分かった。

では、その「御神輿」って言うのは?なんすか?

もしかしてダイブして来た人を、

今度は「あっちへホイ!」で投げるとか?

「違う違う〜〜!
御神輿って言うのは

女の子が肩車される事!」

そんなのあるのか。

でも今回はJ(S)Wだし、そういうのとは違うでしょうと。

あってもダイブくらいでしょう、と。

初めて現状を知ったMさん。

真顔で
「私らはこれから何をしに

行くのですか!」と言う。

「Mさん、みかりんさん。大丈夫です。

私らがついてますから!」


ジュンスカ ファンは6割がメンズだろう。

ビジュアル系のライブとは客層も違うだろう。

ビジュアル系のライブは

女がほとんどらしい。

ゴスロリの服を着た女が前に行きたくて

画鋲で人の背中刺したりするんだってね。(怖)

しかも前から5列目までは


「ブラックゾーン」(?)とか言うらしく

押されて揉みくちゃにされて

アップアップになる危険ゾーンを言うらしい。


私らの行くジュンスカは、安心できるよね?

あってもダイブくらいって言うけどね

2階から人が吹っ飛んで来るんでしょうか?

「違う違う〜〜!Zeppの2階から人飛んで来たら

怪我するでしょ〜〜!!高すぎるもの!」

「そうですよ!ダイブする人はみんな
横にある手すりに

登ってそこからダイブするから分かるんですよ!」


・・・・そ・・そうなのか。

でもアラフォー世代で、そんな事する人いるかいな?

「メンバーのダイブだったら大歓迎だよね〜」

・・・そうですね。

不安とワクワクの気持ちに押されて

ゴトンゴトン言う電車の音すら聞こえなかった。




会場に着いた。仙台駅からすぐだ。

階段を下りると、もう列が出来ている。

ジュンスカのライブの大行列。

立派に通行人の邪魔になっている。

でもそれは毎回の事!いいのだ。

「S 1〜200」「A 1〜200」「A 201〜600」

と書いたプランを持っている人の場所に

2列になった人達がズラーと並んでいる。

「数字の番号のご確認は、ご本人達同士でお願いします」

私らのチケットは「B 225 226 227 228」

ちょうど目の前の列だ。しかも「B 200〜400」で

私らツイテル!前の方に並んでいる。


この後にも整理番号は「C〜G」まであった。

私らかなり前の方に行けるね!

その時!「ねえ、今のうちに

ロッカーに荷物置いておこう!」と
晴○さんが言う。



会場の中にもロッカーはあるが、込み合うから

外のロッカーの方がスムーズだと言う。

でも!今ここでコートを脱いだら寒い。

会場に入れるまで1時間もある。

だけど、長い行列が出来ているから

ここで脱いでみんな荷物を預ける事にする。

私もTシャツではないが
半そでで参戦する。

さすがに外は寒いし、夏の格好ではキツイので

ブラウスを2枚重ねて順番待ちをする。

私らの他にも、
みんなコートやジャンパーなしで

動きながら並んでいる。

と横を見るとコンサートグッズが販売している。

パンフレット欲しいね〜。帰り見ようね〜

なんて言っているうちに

「あれ?プレゼントボックスだって」と言う。

ん?なんだあれは。

どうやらメンバーへのプレゼントを渡すのに

受付している場所だった。

「あ〜・・私ら自分の事しか考えてなくて。

プレゼントまで気が回らなかったね〜」


「大丈夫大丈夫!みかりんが焼いてきた

チョコマフィンあるから!」

「MMが直射日光に当てたマフィン!」

「みんなで、これプレゼントです〜て渡す?(笑)」

「ではみなさん!マフィンを回収しましょう(笑)」

そんな冗談を言い合いながら、動いて話す私ら。

まるでマラソンのようだ。右も左もみんな

寒さ対策で揺れて待っている。




「すみません、何番ですか?」

後ろの方から声をかけられる。

ふと見ると、小学生5〜6年生の女の子も一緒だ。

「226番ですよ〜。」「あら、前後ですね」

「わ〜!J(S)W知ってるの?一緒にライブみるんだ〜」と

私が言ったら「ママの影響でね」←お父さんが言った。

「そうなんだ〜。
でも本当はAKBに行きたかったでしょ!?

そんな私の問いかけに女の子は

ニコニコしているだけ。・・・やっぱりそうか。

「嵐に行きたかったでしょ、嵐!」晴○さんも言う。

この家族とその周辺にいる人らで束になって

揺れながら話をしていた。

すると、その家族は「A の220」だったらしく

「すみません〜!。良く見たら私ら向こうなので〜」と言って

その場を去っていった。「あ〜、は〜い。では

会場でお会いしましょう〜〜!」と手を振り合う私ら。

こうしてライブを外で待っていると

晴れてて良かったと思う。

雨より雪よりいいわ、風が多少あっても!

「同級生いないかな?」そう思って回りを見てみるが

「あのさ〜・・みんな変わりすぎて分からないかもよ」と

言われる。

「だってJ(S)Wのファンって、うちらの世代でしょ。

中学生の子供が普通にいるんだよ」

・・・そうだよなあ。もうそんなに時間が流れているのよね。

相変わらず動きながら(寒さ対策)周りを見ていると

色んな人いるね〜。

個性的なサングラスかけた男性とか

家族連れも居た。


あとは昔コピーバンドやってました!みたいな感じの人。

ライダーズっての赤やピンクもあるんだね。

そのファッションに身をつつんだ

バンギャル(懐かしい)とか。

でもメンズが多いね。

私らの世代と、ちょっと上くらいの人達で

一杯だった。




会場の時間になって、やっと中に入れる〜!

やっと寒さをしのげる場所に行ける〜〜!

お〜 いぇ〜い!

だんだんと私らの番になって来た。

ちゃんとドリンク代500円を別で払い、チケットも渡す。

「右に攻める?左に攻める?」と
晴○さん。

「左から入り込みましょう」とMM。

会場に入って、さっそく左側に連れていかれる。

1階の前から6列目に入り込めた。さすが晴○さん。

しかも
左側と言っても、やや中央より。

ツイテル!!

会場は暖かかった。

私らは横4列になってワクワクしていた。



どんどん人が入り込んでくる。

後ろも一杯になった。2階も一杯になった。

「こうして見てみると、ダイブして来そうな人

いないね」と言う。ちょっと安心した。

周りはJ(S)WのTシャツを着ている。

あとはそのハンドと、タオルを巻いている人も居た。

これから始まる。ワクワク。