おへその不思議 ハラがへっこんで来た。 「このままではいけない」と言う危機感と、 常に見られている！と言う緊張感が 良い刺激になって、ダイエットを成功させた。 さらに自分より年上で 「こうなるたい！」と思える女性に出会えた事。 恋のエクササイズでキレイになろう！と 恋愛パワーの相乗効果で！ 日に日に私やせて行った。 元に戻った。わ〜いわ〜い。 今年の夏は思いっきり露出出来た。 さらに。デニムのボタンの位置が変わった。 ゆるくなってデニムが落ちてくる〜〜。 嬉しいニャン。 ・・・と！そんな時　私は思った。 素っ裸の自分を見て思った。 ・・・ハラがへっこんだら、ヘソが気になる。 女とは一つの悩みが消えると 次の悩みを見つけ出すのが得意になるのだ。 別に私は出べそでもないし へそが笑っているワケでもない。 ただ、私がへそを見て思ったのは へそのゴマについてである。 「雷が落ちておへそが取られる」とか 「へそをいじると、ハラが痛くなる」と言うではないか。 へそはへそとして生まれてくる胎児ち繋がる大事な 役割がある。 しかし、へそのゴマとは？？ へそを守っているのだろうか？ へそを守っているのだとして。 守っているのはいいのだが それは雷が鳴ってもいいように？？ おへそを取られないようにか？？ 小学生のふりして 子供相談室にでも電話してみるか？ 私のヘソの穴にはゴマが漏れなく詰まっている。 どの位　詰まっているのか見せてあげたいが（バカ） この２〜３日　お風呂上りのささやかな日課として へそごまをなんとかしようの会と名づけ へそをいじっているのだ。 あまり公にして言えないが ３５過ぎ女の、お風呂上りの、この怪しい行動。 もうこんな事を書いている時点で 「オバ化」しているではないか〜〜！！ まずいではないか〜〜！これじゃ オヤジ化しているではないか〜〜！お〜いぇ〜い。 でも！へそのゴマって ちょっと癖になっちゃうかも〜〜いや〜ん。 へそごまをなんとかしようなんて そうそういつもするものでもない。 （ひらがなで読みにくいね） しかし！！ハラがへっこんで 私の視界ゾーンに入ってきたのは へそごま。 今までも見ていたが、 あまり重要視されなかったヘソゴマ。 人間の視点とは本当に一直線である。 気になる部分を直視し、他はピンボケ。 だから女は「許せない」と思うのが いくらでもピックアップできるのだ。 男は「全体的」なものを見る。 女は「部分的」なものを見る。 そして女は変なこだわりを持つ。 それが今宵の私である。 こんな女の話に付き合ってくれて 改めて礼を言いたい。サンクス。 さて。へそごま。このゴマは 一体、どこまでが体の外にある余分な物で どこまでが私の体の中にあって良い物なのか 判断に困るのだ。 ゴマが盛り上がって、溢れ出そうなら そこをお掃除作業でいいと思うが 上手いことヘソの穴に埋まっているのだ。 人間の体は不思議だ。 漏れないアテントのようだ。 私は三日かけて自分のへそと向き合った。 初日は、ヘソの中を探検するように 探りを入れた。渦巻きを攻めてみる事にする。 爪の先でつついてみた。 中にあったゴマがポロポロと落ちた。 今日はここまでにしよう。 このまま変な快楽が私を虜にしたら ハラが痛くなりそうである。 お楽しみの二日目は、 引き続き渦巻き攻撃である。 渦巻きの中にまだ埋まっているゴマ。 これはなかなか曲者である。 何故なら昨日のゴマは、まだ表面だけで すんなりとハラから落ちたが 今度のゴマはしつこい。 爪では無理だと思い、小道具を用意した。 その小道具とはヘアピンである。 奥行きのあるゴマは歯がゆい。 ここで今日の発見があった。 ハラに残っていたゴマの中心を攻めると 外に出ようとしたゴマが、 小さく円を描いていくのだ。 これは不思議だ。 へその緒がグルグル回っているから ゴマもグルグル回っているのか。 グルグルメリーゴーランドだ。 私の頭もグルグルだ。いや、クルクルだ。 私はクルクルパーである。 おお・・不思議だ。 このヘソゴマとは、もしや生きているのではないか。 もしかしたら、宇宙人になにか 異物でも詰め込まれたのではないか。 私は自分のヘソをみながら 赤くなったなあと思う。 さて。哀愁の三日目。 気のせいかヘソ周辺がヒリヒリする。 でも、円を描く体の不思議を目の辺りにして 今日は円の中に出来る円、 余分な部分をカットしようと ハサミを用意する。 このハサミとは、枝毛切り用である。 切腹死しないよう気をつける。（アホ） ハサミの先でちょっと切ってみた。 見事に切れた。 ポロポロにはならなかった。 スマートな切れ具合だった。 初めから突いて切れば良かった。 これで暫くヘソをいじらずに過ごそう。 ハラを気にしているお年頃。 ハラより、ヘソのゴマを気にしている３５歳。 痩せたら痩せたで、また今日は 違う悩みと向き合う私。 女とは、いくつになっても 部分的なものが許せない生き物らしい。