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フランス料理


その日の私は「お呼ばれ」であった。綺麗な服に身を包む、

その席とは、会社の後輩の結婚式である。

二次会の様な、カジュアルな席にて


フランス料理を楽しむ、美味しいはずの「お食事会」である。


しかし!私は、高級品は口に合わないのだ。

なんてったって庶民派なのだ

見慣れない食べ物が、皿の上にある。なんだこれは?

私は、上司に「あの、これって
生の肉ですか?」と聞いた。

すると「あのねえ、これはハムなんだよ」と言われた。

見た目は生肉のようであったが、匂いもないハムであった。

一品一品出てくるのだが、どうせなら

まとめて出てきてくれた方が、心が豊富になるような気がする。


次に出てきた料理に「これって、ふきのとうですか?」と聞いたら

「あのねえ、これはブロッコリーなんだよ!」と言われた。

うん、ソースが美味しい。ニンジンも美味しい。

スープは、コンソメだったらしいが、牛肉とトマトと赤ワインの

ハーモニーのような感じであった。トレンディーと言うのだろうか?

クリィーミーと言えばいいのか?謎である。


綺麗なドレスに身を包んだ花嫁さんが、ケーキを持って来てくれた。

彼女の幸せオーラと、ドレスの白さに目が眩みそうだ。

しかし、私は
「そっちのケーキの方が大きいので、

取り替えて下さい!」
と言った。

ついでに「まだ余っているから、もう一つ食べませんか?」と

声をかけられ、一緒の同僚とケーキを二つ食べた。


今回の料理で感じた事は、

私は、「ドラえもん」のふりかけがお似合いだと思った。

そして、分からない事を発言しては

いけない。
と感じた結婚式であった。


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