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チャイナードレス購入


赤い刺繍。長いスカートはスリット入り。一点物の

この衣装は、存在感を無駄なくアピールする。

「腰で着る」このチャイナー ドレスは

私が欲しかったアイテムの一つである。


10年前、「チャイナードレス」は、高かった。其のデパートでは

スカート丈によって、金額が変わっていた。

ロングのスカート、スリット入りで¥10000。

ミニでも¥8000。ああ、ミニでも
ナースルックより高いではないか!!

・・・・100円だけ・・・


やはり「チャイナードレス」は、ロングで着たい。

ミニは、可愛さはアピール出来るかもしれないが

このまま「おだんごヘアー」を作り

肉まん売ってる人か、シュウマイを売ってる人?と勘違いされたら

私は少し悲しいかもしれない。


踊りにジュリ扇を持っていくからには、

ロングのチャイナードレスだ。

「お立ち台が何より大好き」であった当時の私は

いつも「チャイナー ドレス」に憧れていた。

着てるだけで「異国を彷徨う、怪しげな雰囲気」と

言う魅力に、心を奪われていたのである。


しかし、チャイナードレスに1万出すのも惜しくて

私の「お立ち台ファッション」は、路線を変えていた。


あれから10年の歳月が過ぎ、チャイナードレスも不景気になったのか?

金額がロングでも¥3900になっていたのだ。

ああ、半額以下だ
。普通なら、ここで迷わずに購入である。

しかし、今さら「踊りに着る」と言う訳でもないので

なにかイベント用のアイテムになる。

そうじゃなければ部屋着になる。


部屋着に¥3900は、高い!!
誰がこの姿を拝んでくれるのだ?

冷静な自分との討論により、財布の中の福沢諭吉はチャイナードレスに

変身しないで済んだのである。


それから数日が過ぎ、私は、またまたチャイナードレスと出会う。

なんと!¥1680である。色は真っ赤。


こ、こ、これは・・・!試着しよう!!

右脇にファスナーがある。このまま左斜め上がりに「パッチン止め」が

5個ついている。ああ、ジュリ扇をもう一度、持ちたい。

決めた!!このチャイナードレス買おう!!


こうして私の「10年越しのささやかな願い」は叶ったのである。

しかし、今、この衣装で街を歩いたら、
バツゲームと勘違いされるであろう・・・

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