DEEPな夜の出来事〜その2〜


音楽のパワーってすごい。

つい1時間前までは

歌うのをどうしようと思っていたのに。

こうも馴染んで楽しくなってくると

よし!1曲行くか!と気合が入る。

知り合いだけで歌うと言う

カラオケノリじゃないのだ。

初めて会う人たち・・

しかも初対面の人を目の前に

歌うなんて何年ぶり?いや・・何十年ぶり?

もしかして・・高校の文化祭以来かも!

だから変な緊張感が走る。

・・と書いてみたが、実際はノルマこなすって

感じだからでしょうか!?



私は聖子ちゃんを止めて、AKBにした。

この通信カラオケなら、歌を失敗しても

マリコ様たちが出てきてくれたら

観ている人たちも楽しいし

こっちとしても気が楽だ。

AKBの定番って、音程が一緒で

すごく高いキーでもないでしょ。

しかも馴染みやすい「会いたかった」なら

若さとノリで乗り切れるでしょう!


AKBソングよ〜!私を助けて〜!


私のリクエストした曲が映った。

みんな画像をみて「お〜!」と言ってくれた。

AKBが映るかな?あれ?

うそ〜!本人達出てこないの〜!?

こうなると、もう歌で自力で乗り切るしかない!

♪会いたかった〜 会いたかった〜

会いたかった〜 イエス♪

の「イエス」で手を上に挙げたら

ナオミ★タンバリンが大活躍してくれて

ナオミさん一緒に踊ってくれた。

「みかりん歌うまいね〜」

ママにおだてられ、その気になるまで

そんなに時間はかからなかった。


サビを歌ってAメロに入った頃には

すでにこのメロディーに

自分は溶け込んでいた。

学生の時もそうだった。

緊張しても、ステージでワンフレーズ歌うと

そのままこっちのペースに

持ってこれるような、変な自信があった。

私の方を見て!よし、こっち向いているな。

そう、この感覚。もう「こっちのもの!」と

思えた時、自分がラクになる。

そのまま自分のノリで、

通って行くような風が吹く。

すると自分の居場所が出来ると言うか

自分のペースに周りを巻き込めるような。

そんな感覚、分かるでしょう!?

ある意味、度胸がつくのかもしれません。

すると、人と人とが繋がります。

(さらにお酒が進みます。)

私らは学生時代に

それを培って大人になりました。


♪会いたかった〜 君に〜♪と言う所で

「新潟の駅」のおじさんに手を差し伸べ、

ラストの決め言葉♪会いたかった〜♪で

マスターに手を差し伸べたら

「スケベ!」と言われた。

わけ わかんね〜。

1曲歌い終わったら

すっかり私は肩の荷が下りたと同時に

この場所で、自由にしていていいんだ〜と


思えてきた。

今更だが、薄暗くていいなあと思った。


場も盛り上がっていた。

音楽のパワーってスゴイね。

そして私が歌い終わった後

「2億4千万の瞳」が入っていた。

ヒロミ ゴー!?憶千万♪憶千万♪

誰が歌うのかな?と思っていたら

なんと!マスター!

ヒューヒュー!タンバリンも鳴っている。

歌いだした瞬間、ヒロミ ゴーにソックリ!

きゃ〜!スゴイわ!


初めて聴いたマスターの歌声。素敵。

歌い方が本物みたいで

目を閉じると本人が歌っているみたい。

今夜は得した気分だわ。


さて。マスターの歌も聴いた後

その場に乗って来た私は

「新潟の駅」を歌ったおじさんと

一緒に歌う事になった。それは!

「もしかしてパート2」

私はさっちゃん役になった。

見知らぬおじさんと、私は

♪たまたま居酒屋で

横に座っただけだもの〜♪を歌うべきだったか

一瞬迷ったが、「もしかしてパート2」を

選曲をしてスタート!



ヒロミ ゴー の雰囲気から一気に

ガラリと演歌。

私とおじさんの初デュエット!

♪もしかして もしかして私の他にも誰か

いい人がいるのなら帰っていいのよ構わずに♪

おじさんの方を見て歌うと

おじさんは演技派!

本当に恋愛しているみたいな目で

歌出だす。

1曲目の最後に

♪二人の行く先は〜 ひとつ〜♪で

私とおじさんが明後日の方をみて

人差し指を出して目を交わしていたが

観客(他のお客さん達)は

違う所を見て盛り上がっている。


この曲、高校生以来歌ってないけど

(なんて渋い女子高生なんだ?↑)

大人になって歌うと

面白いね!

おじさま、このカラオケ代の

お支払いを宜しくお願いします^^



最後にママの歌を聴く。

元々ママの声が低いのと

ハラの奥底から出すイメージがあり

演歌かな?と思っていたら

意外に最近の歌だった。

ゆずの「栄光の光」って言う曲。

上手だった。


なんだか楽しかった。