踊った後


隣のテーブルの、仕事帰りの集団の方達と

お立ち台で踊ったり、握手をしているうちに

すっかり、共感を覚えた私と、友人らは

踊り終わったあと、暫しのトークをする。


「ああ。暑いですね〜!」私がそう言うと

隣のお兄さんが一言。

「良く 来るんですか?!」←お決まりの言葉だね。

「水曜日に来たのは、初めてです^^。お兄さんたちは

みなさんで踊りに来るんですか?」

耳が「キーン」とした感覚のまま、私はタバコを吸う。

「仕事仲間なの。金曜日来る事が多いよ!

最近 週末は、ここかスコールに行ってる」

お兄さん、元気だね〜。

「ここに来ていたら、また会えますね〜」


私じゃない人でも、きっとこう返したと思う。


「此処は 昔を思い出すんだよね」

そう、このお兄さんは年齢は30代後半くらいらしく

噂に聞く「ダンス甲子園」と言う

輪になって、中央で一人踊るらしい踊りに

当時 夢中になっていたらしい。


隣のお兄さんは言う。

「昔ね、」←やっぱり、昔って言うんだよね。


「笑っていいとも!で羽賀健二と踊ったの。

テレビに出たんだよ!」

「え〜。そうなんですか〜!!貴重な体験ですね」

すると、み○み○とR君が一言。

「・・・うちら小学生の頃の番組だね」

「きっと、お昼にそのテレビ 見てたよ!」

すると、お兄さん 


「何か、飲み物 頼んでこようか?」と

言ってくださるじゃないですか・・。(涙)

「チーク、一緒に踊ろうか?」

と、言ってくださるじゃないですか・・。(涙)

みかりんは「チークって踊った事ないです。

分からないですよ」と言うと

「大丈夫。リードしてあげるから」

リードしてあげるから・・あげるから・・

あげるから・・から・・から・・(←リフレイン)

ちょっと ちょっと!こんな言葉

私 随分 ひさしびりに聞きましたけど!!

(↑なんだか かわいそうだね!!)


そして、嬉しい事に

「20代!?」と、質問してきてくれたのじゃ。

(↑・・・社交辞令と言う言葉、知ってる?)


「いいえ〜。31になります!」と本当の事を言った。

私たちに「みんな、ダンスチーム?」と聞かれ

「同級生です。」と答えた。

(沖縄アクターズ スクールを目指していますと

言えば良かっただろうか。)


「このまま一緒に みんなで飲まない!?」と

またまた すごく ひさしびりに声をかけられた。

(↑涙なしでは 語れないですねえ。。しくしく←アホ


「明日、仕事なんです〜」と答えると

「大丈夫!俺らも仕事だから!!」と

現実的なやり取りをする。


30歳で、となりのテーブルの人たちと

会話をしていると


ナンパと言うより、大人の社交場と言う

ちょっとオシャレで上品な感じがする。



昔なら電話の交換をしたり

名前を教えあったりしたけど

なんとなく暗黙了解で

必要ないね。


そこが30代なのだろうか。

「男だ!」「女だ!」と言うノリじゃないのも

この空間の雰囲気なんでしょうか。


こう言う場だから、意気投合する。

本当にディスコが好きな人しか

来ないんだね。


さて、明日・・・今日は仕事。

帰りますか。

テクノをかけてくださったDJお兄さんに

ありがとうございました。と

ご挨拶をして

エレベーターを待っていると

DJお兄さんたちに声をかけられる。

名刺を頂いた。

見送りまでしてもらいました。


踊った後の耳は、相変わらず 遠い感じでしたが

忘れかけていた思いや、感覚が

優しい粒子となって私を包んでいる。。。

そんな夜でした。


また 行こう。



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