「小さな神たちの祭り」の感想


あの震災から、

8年経ったと言う内容で

宮城県がロケ地になったドラマがやっていた。

仙台駅も出ていた。あれは文化横丁かな。

何気なく見ていたそのテレビは

ああ!もしかして

ボスが言っていたドラマだ!

と、気づいた。



今年の秋ごろだった。

「11月に、TBCの60周年記念のドラマが

やるみたいなんだけど

タクシーが走るシーンの所だけ


知り合いが運転するんだ。」と言われた。

私はテレビっ子じゃないのと

ドラマは興味が湧かないと見ない女なので

最初は「そうなんだ」と言った程度だった。

震災の内容で、知っている場所が出るのか・・

いつぞやの流されていくシーンなどは

見たくないなあ・・と思っていた。

でも、ボスに「サンドウィッチマンも


出るんだってよ」と言われていたので

せっかくだからこのまま見て見ようかと

テレビの前から離れないでいた。

そうそう、ボスの知り合いの


タクシーの運転手さんは出なくても

タクシーを走るシーンの運転は

その人なんだよね。


この「小さな神たちの祭り」のドラマは

東北限定のドラマらしく

全国にならないのが残念!と思う位

感動して涙が止まらない内容でした。

このまま読み続けると、ネタバレなんだけど

大丈夫かな?

主役の晃君は、震災で家族を亡くし

(千葉雄大君(宮城県多賀城市出身らしい)

それ以来、自分だけが幸せになってはいけないと

思って、彼女にプロポーズもしない。


だけど、乗ったタクシーが

実は亡くなったおじいちゃんが運転していてた。

トンネルを通ると

家族がみんな生きている世界に

連れて行ってもらえた。

その後、おじいちゃんのタクシーで

2019年に戻る。

今度は彼女を連れてタクシーに乗る。

そこに連れてこられた彼女は

生きている晃君の家族やご近所さんに驚く。



私としてはこのような

あの世の世界や、

パラレルワールドの話しが

大好きなのだ。

そして、この主役と彼女が連れてこられた

いわゆるあの世の世界。

(本当は極楽みたな金ぴかの世界なんだろうけど)

晃君達が見たあの世は


自分の家族と近所の人達がみんな

普通に生活していて、

自分の家に集まっている様子。

普通に笑い合い、楽しく過ごしている所に

違う世界の自分が紛れ込んでいる。

「あの世では楽しく過ごしているから」

「生き残っている人達がいつまでも

そうやって悲しまれると

こっちまで悲しくなるから」と。

「もう前を向いて歩いて!」と言っている。

これは、普通のドラマじゃないと思った。

本当にあの世からのメッセージだと思った。

あの世に行った人達全員の

心の底からの言葉と思った。



また、あの世から

生きている人達を見ているから

なんでもお見通し!と言う事で。

彼女へのプロポーズをしない事も

もどかしく見ていたらしい。

晃君のお母さんが

もう見切りをつけた彼女に

「晃を、今まで支えてくれてありがとう。

もう好きにしていいよ」は

天国に行った晃君のお母さんは

彼女のどうにもならない気持ちを

分かっててくれた。

また、親子の会話で

生きていたら普通に

「大学に通わせてくれてありがとう」と


言えたんだろうけど

亡くなった両親に、あの世で

伝えた晃くん。

お父さんも、イチゴ農家の後継ぎの事やら

生きていたら言いたかった事などを伝えている。

そのシーンを見た時、私は

「あの世もこの世も境目はなく

思いは通じ合っている」と思い

泣けてきた。


そして、あの世に「お祭り」が

出来ないから

今から晃君を筆頭に、

お祭りの準備をすると言う。

近所の10人位の子供も喜んでいる。

(あの世は何でも叶う世界と聞いていたが

ここでは、その様な設定なのか?)

楽しそうに祭りの準備をしていると

人間界から来た晃君の彼女は

「ちゃんと元の世界に戻れるの?」と不安になる。

夕方におじいちゃんの運転するタクシーに

乗らないと、元の世界に戻れないらしい。

結果、祭りを見れず

御神輿をかつぐ子供たちを見送り

タクシーで


元の世界に帰れる。

あの世でお会いしたご両親や

ご近所さん達からエールを送られ

また、子供たちと触れ合っていた晃君は

生き生きしていた。

そのお蔭で、現実が動いた。

彼は彼女にプロポーズをした。

そして、岩手県の

「あの世に手紙が送れるポスト」に

あの世のみんなも

結婚式に来てもらうよう、招待状を出した。

物語はHAPPY END。

結婚式のシーンで、

やっとサンドウィッチマン登場。

(物語に涙を奪われ、すっかり忘れていた!)

結婚式会場に、あの世であった人達も参加。

(生きている人達には見えてない)

あの世に居た人達の方が盛り上がってて

楽しそう。だって子供達は

祭りの恰好のままなんだもん。


ざっと書くとこんな感じだったのだが

(長くてごめんよ!)

私が書くと淡々としているが

これをハンカチ片手に見て見て!

絶対に泣くから。

今朝までは普通だったのに

急に帰らぬ人になった。

お別れの言葉も言えなかった。

それはこちらの世界に居ても


むこうの世界に居ても思った事なんだね。

あと、やっぱりあの世の人達から

色んないい意味でのエールをもらっていると

思ったよ。

「お陰様」でと言う言葉は、

自分の知らない所で色々

見えない世界で動いてくれていたんだと

言うでしょ。あの世の力はあるよね〜と

個人的には思う。

この物語は、結果「赤い糸」を結んで

くれたように思えた。

亡くなったご両親が、

導いてくれたんじゃないかな。

これは本当の話なんじゃないの?


と、本気で思う。

あの世は、本当にいい所で

いつも盛り上がっている世界なんじゃないの。

その事を、今生きている私達に

知らせたくて出来たドラマなんじゃないのかな?

そして、
今、この世を生きている人間の方が

頭がでっかちになって

自分で自分を苦しめているんじゃないの?

誰か見ても、響くストーリーだと思う。


そして、一番ビックリしたのは

生きている人間たちが

震災の日に、箱みたいなのに灯を入れて

川に流すでしょ。沢山の数の。

実は、あれってあの世でも

やっているんだって。

この世で私達が


夜空の綺麗な星が

天の川みたいになっているのが

見えたら、それは

あの世からの贈り物みたいよ。


ドラマでは仙台駅から

その夜空見えていたけど

普通は見たことないよ。

でも、本当にあの世とこの世が

繋がっていて

今を生きる私達に

エールを送ってくれている気がして

ならない。

見守っていてもらえている。

何かに。



・・・と、オカルトオタクの私には

思えてこのドラマは

涙が止まりませんでした。