地球を出たい


「なんで今更こんな事に興味持つの?」そう言われた。

「分らない。でも、考えると面白くて、知れば知る程

無限の世界だなあ。と思うの」


それは、一冊の中学1年生の参考書から始まった。

銀河は何処まで続くのか?
火星は何故赤いのか?

地球はどうやって誕生したのか?
海王星って、凍ってるの?

オリオン座の大星雲を見てみたい!

疑問は星の数だけ溢れてくる。


私は「土星の、あのリングに触ってみたいわ」と

真顔で言ってみた。するとR君は

「空気もない所なんだから、
触れるはずないでしょう!」と言う。


今日はR君とブックオフ巡りをしている。これから9箇所目に向かう。

さっき「宇宙の謎」と言う本を100円で買った。

地球の外に出て、地球を見てみたいよね!」と私が言う。

「2000万くらい出せば、ロケットに乗れるらしいよ。でもね、

死んでもいいです!って書類書くんだよ!

「ええ!
命がけじゃない!」

「そうでしょう!だって
帰って来れるか分らないでしょう!」

そうだ。隣近所に遊びに行く感覚ではないのだ。


何億光年と言う数字を聞かされると、想像を絶する。

まだ現実的に、福沢諭吉さんが何万枚。。

と言われる様な表現の方が分りやすい。


宇宙とは 無限とも言われていて、

まだ解明されていない星や惑星が、無数にあるらしい。

そんな広い宇宙の中で、太陽の周りを回転している惑星があって

その惑星の一つに地球がある。

地球には、沢山の世界があるけど、宇宙からみたら

「同じ星で生存している人の集団」に過ぎない。

日本と言う国は、小さくみえるけど

そんな小さな土地に住んでる私は、もっと小さい。

私の思いや感情と言うものは、宇宙から見たら

気づかれない程、些細な事である気がする。

命や可能性の制限。そんな決められた枠の中で

当たり前に生きているけど

地球の外に出たら、無限さに驚くのではないだろうか?

そんな図りきれないスケールの大きさを体験してみたい。

これこそ、大きな夢だね。



「あのさ〜、みかりん1億円当たったらロケット乗れるだろうけど

選ばれないと、ダメなんだよ。それより、その金で世界旅行したら?」

「あ、そうだね。1億円当たったら、まず本を出版しなきゃ。」

(↑
とても現実的な夢に思えてきた。)

「それとね、宇宙に行ったら、
ブックオフないからね!」

「ああ、そうだ。
地球にしかブックオフ存在しないよね

そんな会話をしながら、車を降りる。


「今度、博物館にでも行ってみませう」

とても現実的な約束をして

R君と過ごした休日でした。


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